じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

さくらと桜餅

今年の桜は早くも満開になりました。お天気はこのところずっと花曇りでしたが、今日はあいにくの雨降り。お昼休みにちょっと武道館の桜を見に行ってきましたが、今日は大学の卒業式もあったせいか、平日にもかかわらず人がとても多かったです。


靖国通り沿いの武道館の入口の右側にはお花見マップを配布しているテントが設置されていました。
靖国神社
今年の桜は、いつもよりピンク色しているような気がしました。
思わず「さくらさくら」口ずさんでも、最後が思いだせず調べてみましたら
「さくらさくら」日本古謡
♪さくら さくら
やよいの空は 見わたす限り
かすみか雲か 匂いぞ出ずる
いざや いざや 見にゆかん
そして1941年(昭和16年)には、歌詞を改めた詞も出ていたのですね。
♪さくら さくら
野山も里も 見わたす限り
かすみか雲か 朝日ににおう
さくら さくら 花ざかり
小学校で習った「さくらさくら」は、はたしてどちらだったのか?覚えていません(^^;
そういえばこちらも最近知りました。桜餅に関東風と関西風の2種類あることを。
その名も関東風「長命寺」(クレープ状のお餅なのか小麦粉か(?)で餡を巻いたもの)と関西風「道明寺」(もち米を蒸して餡を包んで、つぶつぶの食感が特徴のもの)。

私はどちらも好きなので季節もの和菓子という、ひとつのくくりになって気にしていなかったのかもしれませんが、少しつぶつぶのある丸い形で可愛らしい桜餅を好んで買っていました。(そうなると道明寺派ということになるのか?!)どちらにしても桜の葉のなんともいえない香りが好きです。この季節に美味しい桜餅!食べるなら、今でしょっ!(笑)
桜餅をネットで検索しますと、よく出てくるのがこちらの小噺。隅田川の江戸風景が目に浮かびます。
ある人が桜餅を皮(葉)ごと食べてるのを見て、隣の人が「旦那、皮をむいて食べた方がいいですよ」「あ、そうですか」とその人はそのまま川の方を向いて食べたとのこと。川を向いて座れば、大川のゆったりとした流れと桜並木が眺められ、それが桜餅の一番美味しい食べ方と納得?!

(japogirl)