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公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

アジア糸繰り人形劇フェスティバルinグラントワ


アジアの人形劇紹介を続けてこられた現代人形劇センター現代人形劇センター: 設立趣旨 アジアの人形劇の伝統と現代を実感できる機会ということで、次の公演のご連絡をいただきました。

アジア糸繰り(いとあやつり)人形劇フェスティバルinグラントワ
2013年8月24日(土)・25日(日)10:00〜17:00
出演団体とその紹介はこちら。益田の糸あやつりの源流でもある「江戸糸あやつり人形」も参加→http://www.grandtoit.jp/theater/event/2013/08/post-157.html

現代人形劇センター: 沿革に、1968年、人形劇団ひとみ座が、より公益的な活動をするために財団設立を文部省に申請。とあります。「人形劇団ひとみ座」は『ひょっこりひょうたん島』で有名ですね→ひょっこりひょうたん島 | 人形劇団ひとみ座

東京オリンピックにわいた昭和39年にはじまった「ひょっこりひょうたん島」は人気を博し5年間、放送回数1224回におよぶ当時の長寿番組となりました。放送中、人形劇団ひとみ座は、人形美術・製作 片岡昌(美術製作ひとみ座アトリエ)と人形操演=人形操作を担い番組製作に勢力を注ぎました。


さて、いただいた案内状によりますと;

島根県益田市は、伝統糸操り人形の重要な伝承地です。明治時代に東京から伝わった「益田糸操り人形浄瑠璃」は、当時の江戸系の糸操り人形の古型の舞台と操法を伝える日本で唯一の存在。また周辺の出雲から山口県下一帯にかけて、バラエティ豊かな糸操り人形の伝承の跡が残る、注目のエリアです。その益田に、アジアと日本を代表する劇団と地域の伝統座の糸操り人形が大集合します。

http://www.city.masuda.lg.jp/kanko/
http://www.grandtoit.jp/theater/traditional/itoayatsuri/index.html
邦楽演奏にも力を入れていらっしゃるようです→http://www.grandtoit.jp/theater/hogaku/about.html


うちの職場にいる人形劇マニアの話などによりますと・・・明治期頃(?)の、当時としては新しい人形芝居のポスターを目にする機会があったが、そこに書かれていたキャッチコピーが子どもにも楽しめるであった。。。古来、人形劇は、大人の愉しみだったとのこと。「ミャンマーの糸操りは、前回の来日の際に観ましたが、音楽性とも共通する人形の動きが面白かったです。外国の人形劇を観ていると、人形の動き、、、身体のどこに糸を付けて動かすか、とか、どういう動きでどういう感情を表現するか、などに、それぞれの国民性が表れていて、興味深いものがあります。ミャンマーの伝統音楽を伴奏に演じられるので、音楽も(録音かもしれませんが)聴ける貴重な機会です。そういった意味でも、中国の人形劇も面白そうですね。この写真(http://www.grandtoit.jp/theater/event/2013/08/post-157.html)の人形遣いの女性の立ち方、日本人と全然違いますよね。」

(J)


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