弊財団で行っている、古典の伝統と継承に取り組む実力派若手演奏家を対象にした「邦楽技能者オーディション」。
今週・来週発売になる合格者お二人のCDをご紹介致します。
まずは明日16日発売になります、生田流箏曲・黒田睦子さん。
「生田流箏曲 黒田睦子」
VZCF-1031 ¥3,000+税1.楓の花 歌/箏本手:黒田睦子
箏替手:福田栄香
2.みだれ 箏:黒田睦子 尺八:青木彰時
3.越後獅子 歌/三弦本手:黒田睦子
三弦替手:福田栄香解説:久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)
黒田さんは、先日13日に紀尾井小ホールでのご自身のリサイタルを終えられ、CD収録曲も2曲演奏されました。美しく優しい音色に、とっても癒されました。
福田栄香先生のご指導のもと、ご自身の演奏活動はもとより平成25年度の「文化庁 次代を担う子供の文化芸術体験事業派遣員」など、古典を次世代に広める活動なども精力的に行っており、これからが楽しみな若手演奏家です。
「竹保流尺八 酒井竹道」
VZCF-1032 ¥3,000+税1.明暗真法流本曲 秘曲 真嘘鈴(しんきょれい)
2.明暗対山派本曲 秘曲 霧海篪(むかいじ)
3.小梨錦水伝 鈴慕(れいぼ)
4.博多一朝軒所伝 阿字観(あじかん)
5.竹保流本曲 霊山の月(れいざんのつき)
こちらは先程のCDとはガラっと変わって、尺八一管で勝負です。芯のある音色と、凛とした響きの世界を是非ご堪能下さい。
…竹道氏の実父である酒井松道師は、初代竹保作曲の竹保流本曲とともに古典本曲の伝承にも重きを置き、明暗真法流、明暗対山派、根笹派(錦風流)そのほかを併せて百五十曲余も修得している。竹道氏はそれらを父より学ぶとともに、明暗対山派を児島抱庵師、明暗真法流を相良保之師にも学んでいる。なお未知の領野を残す古典本曲において、楽譜からだけではうかがい知ることのできない楽曲の姿、ニュアンス、間のリズム、旋律の味わいなどを先ずは伝承者から直接学ぶことの重要さ、その認識をいよいよ深め、そのために実践可能な環境にあることに感謝し、さらに自ら伝えて行く決意を強めたと聞き、尺八楽のためにも大いなる期待が寄せられる。(本文解説より抜粋)
お二人の詳しいプロフィールなどは【コチラ】からご覧頂けます。
(まりちょ)