じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

映画「ハンナ・アーレント」

ちょうど「人間の条件」を読んでいたのですが、著者の女性哲学者ハンナ・アレント(ドイツ系ユダヤ人、1941年アメリカ合衆国へ亡命)の映画が、10月26日(土)に岩波ホールでロードショーのスタートを迎えていました→映画「ハンナ・アーレント」オフィシャルサイト(注意、音声付きの予告編映像が自動スタートします)
映画のタイトルではアーレント、と表記されています。
映画『ハンナ・アーレント』 - ホーム | Facebook
混雑の状況などわかります→http://www.iwanami-hall.com/contents/top.html:当財団からも近いです→http://www.iwanami-hall.com/contents/map.html
映画ではナチス戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判に立ち会ったハンナのレポートが世界に与えた衝撃、<悪の凡庸さ>と名付けられた思考停止状態が何をもたらしたのかそしてもたらすのか・・・そういったあたりを描いているようです。
ハンナのプロフィールはこちら→映画「ハンナ・アーレント」オフィシャルサイト「キーワード」
「人間の条件」は何度も繰り返し読み返している座右の書ともいうべき一冊。

上の写真はちくま学芸文庫版、表紙の一部です。なお、この版の装丁(カバーデザインと表記)は、渡辺千尋さん。小沢昭一さんの「日本の放浪芸」シリーズの装丁者でもあります。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A000535/VICG-60231.html
ハンナ・アーレント 思考する人間描き出す :日本経済新聞「ひたすら普通の人間としてのアーレントを追いながら、それがアイヒマンの凡庸さと決定的に違うのは、そこには考える人間がいることだ」

(J)