じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

NHK交響楽団 / ベートーヴェン:交響曲 第9番 クロニクル(1980年代編)

お待たせしました!! 「NHK交響楽団 / ベートーヴェン交響曲 第9番 1980年代」(7枚組)を12月18日に発売いたします。詳細は下記の通りです。今回もXRCD + HR Cuttingの高音質オーディオでお届けいたします。

じゃぽ音っと作品情報:NHK交響楽団 1980年代編 ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱」ニ短調 作品125('80-'82, '86-'89)(7枚組) /  ラルフ・ワイケルト、ズデニュク・コシュラー、オットマール・スウィトナー、ベリスラフ・クロブチャール、フェルディナント・ライトナー、若杉弘

今回はDisc1の指揮者「ラルフ・ワイケルト」さんのプロフィールをご紹介いたします。
Ralf Weikert (1940 - )
オーストリアのザンクト・フロリアン生まれ。リンツブルックナー音楽院で学んだあと、ウィーン音楽院でハンス・スワロフスキーに師事した。65年にコペンハーゲンのニコライ・マルコ国際コンクール第1位、66年にオーストリア文化省の「モーツァルト演奏賞」受賞。75年にはカール・ベーム賞を、ベーム自身から贈られている。1963年からザルツブルク州立劇場の副指揮者を務め、66年からボン歌劇場の指揮者、後に同歌劇場音楽監督となり、77年まで在任した。さらに、77年から81年までフランクフルト歌劇場の音楽監督代理、81年からザルツブルクでモーツァルテウム管弦楽団常任指揮者および州立劇場音楽監督、83年から92年までチューリヒ歌劇場音楽監督を務めた。この間、1971年にザルツブルク音楽祭、74年にウィーン国立歌劇場、75年にハンブルク州立歌劇場、77年にエクサンプロヴァンス音楽祭、81年にバイエルン州立歌劇場にデビューし、以降定期的に客演。ブレゲンツ音楽祭、ヴェローナ音楽祭(1987-)にも登場している。その他、ドレスデン州立歌劇場、ベルリン・フィル、ベルリン・ドイツ・オペラ、メトロポリタン歌劇場コペンハーゲンのロイヤル・オペラ、チェコ・フィルなど、世界各地のオーケストラ・歌劇場に客演している。初来日は、1980年のNHK交響楽団定期公演および《第九》公演。2008年からは、ルツェルン音大の修士課程で指揮を教えている。レパートリーは地域・時代ともに幅広い。イタリア作品では、フェニーチェ歌劇場のロッシーニタンクレディ》(1986)、グルベローヴァフローレスらをソリストに迎えたミュンヘン放響との《セビリアの理髪師》(2004)などの録音がある。ドイツ作品では、2006年から音楽監督を務めている、ヴェルスのリヒャルト・ワーグナー音楽祭で彼の7作品を指揮しているほか、日本でも二期会ナクソス島のアリアドネ》(2008)、新国立劇場サロメ》(2011、代役として登場)、《魔笛》(2013)で高い評価を得た。ドレスデン・フィルとのダルベール《死んだ眼》の録音など、近代作品の指揮でも実績を残している。(井上征剛)

(Yuji)