今回はDisc 3(1982年)の指揮者「オットマール・スウィトナー」氏のプロフィールをご紹介をさせていただきます。
オトマール・スウィトナー(1922〜2010)
Otmar Suitner
オーストリア、インスブルック出身。インスブルック音楽院を経てザルツブルク・モーツァルテウムでピアノを学び、クレメンス・クラウスに指揮を師事。インスブルック劇場のカペルマイスターとしてキャリアをスタートし、レムシャイト、ルートヴィクスハーフェン、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団など各地の歌劇場やオーケストラを経て、60-64年ドレスデン・シュターツカペレ首席指揮者、64-71年、73-90年ベルリン国立歌劇場総音楽監督、69年よりサンフランシスコ歌劇場客演指揮者。オペラではモーツァルト、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス作品を得意とし、1964〜67年バイロイト祝祭歌劇場で「タンホイザー」、「さまよえるオランダ人」、「ニーベルングの指環」を指揮。伝統的なレパートリーのみならず近代作品も幅広く取り上げ、とりわけデッサウ作品を意欲的に演奏し、数々の歌劇を初演。病を理由に1990年代に指揮活動から退いたが、1980年代初期に登場したデジタル録音のパイオニアのひとりとして、その後も録音を通じて国内外で高い人気を誇った。NHK交響楽団名誉指揮者。
(広瀬大介)
じゃぽ音っと作品情報:NHK交響楽団 1980年代編 ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱」ニ短調 作品125('80-'82, '86-'89)(7枚組) / ラルフ・ワイケルト、ズデニュク・コシュラー、オットマール・スウィトナー、ベリスラフ・クロブチャール、フェルディナント・ライトナー、若杉弘
(Yuji)