じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

六代目の「弁天小僧菊之助」

先日、歌舞伎座に「青砥稿花紅彩画」を観に行きました。

大人気の派手な演目で、今回は序幕からの通し狂言なのでストーリーもわかりやすく、また出演者も若手揃いなので、ミーハーな私はより一層楽しめました。

もちろん音羽屋の代表演目だけあって、菊之助さんの弁天小僧はとっても素敵でした。とくに「知らざあ言って聞かせやしょう」からはじまる七五調の名台詞は、「待ってました!」の大向うの声通りに楽しませてくれました。

さてこの名台詞後の休憩時間にタイヤキの列に並んでいると、「先々代はよかったらしいねえ」とか「やっと七代目に近づいたわね」なんておっしゃる声もチラホラ。なるほど代々受け継がれるお家芸、先代や先々代の弁天小僧のそれと比べてみたくなりますね。

七代目の名台詞は生で聴く事が出来ますが、さすがに江戸後期から明治時代に活躍した五代目菊五郎のそれを今聴く事は難しい。でも演劇の神様とまで呼ばれた六代目の台詞回しは、こちらのCDでしっかり聴く事が出来ます!

ツインベスト 古典芸能ベストセレクション 名手・名曲・名演集
「歌舞伎 名場面集」¥2,500+税

詳細はコチラ

2月19日に発売になりますこちらのCD、2500円とお得な値段でありながら、2枚組にたっぷり歌舞伎の名場面が詰まっております。

収録演目は、白浪五人男(浜松屋の場)はもちろん、助六由縁江戸桜、仮名手本忠臣蔵(六段目勘平切腹)、義経千本桜(鮓屋の場)、勧進帳、髪結新三(永代橋橋詰の場)、魚屋宗五郎…などなど、皆さんご存知の名作ぞろいです。
演じるのは 六代目 尾上菊五郎、初代 中村吉右衛門、七代目 松本幸四郎、七代目 坂東三津五郎、 三代目市川左團次、十五代目 市村羽左衛門…などなど、歌舞伎好きなら絶対に聞いておきたい名優揃いです。

なおこのCDは、2・3月に計20タイトル発売される純邦楽ベスト盤シリーズの中の1タイトルです。シリーズの詳細はまたお知らせさせていただきますので、是非お楽しみに! 

(まりちょ)