じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

戸下神楽2枚組DVD!303分の記録!!

この記録は、2008年7月21日、草月ホールで行われたアリオン財団主催公演第24回<東京の夏>音楽祭、「森の響き・砂漠の声」をテーマにした一連の公演の中で行われたものです。やっと、諸塚村戸下神楽保存会の皆様によるこの貴重な記録をDVD化することができました。
作品の詳細はこちら◆http://search.japo-net.or.jp/item.php?id=VZBG-48

草月ホールでの約5時間におよぶこの「戸下神楽」の公演、実際にご覧になった方も多いのではないでしょうか。なにしろ、草月ホールにはいっぱいのお客様が詰めかけていましたから・・・。私も客席でずっと見続けていたうちの一人でしたが、十年に一度の「大神楽」の時にしか演じないという、貴重な演目「山守」は、今でもその情景がはっきりと思い浮かぶほど、緊張感のある素晴らしいものでした。同時に、保存会の皆様方が代々守り続けてきた大切な大切な神楽を、東京公演で演じてくださったことに、熱く胸にこみ上げる思いがしたことを今でもよく覚えています。


「山守」の一場面から

「弓の将権 中」の一場面から

「岩戸 上」の一場面から
[:W400]
「岩戸 下」の一場面から
どうぞ、この感動はこの2枚組のDVDで堪能していただきたいと思います。

神楽は本来、現地で拝見するものだと、おっしゃる方も多いかもしれません。しかし、この公演のプロデューサーだった飯田一夫氏の言葉を、ライナーノーツから紹介させていただきたいと思います。

「神楽を観るなら現地に限る。その通りだと思う。その一方で舞台の持つ独特な緊張感は現地では味わえない。舞台で条件が整った時、酒好きなおやじや農作業をしているおばあちゃんが、一流の歌手や役者をも凌駕する迫力や緊張感で歌い演じてくれることもある。地域に伝承される文化の力強さと質感が舞台で開花する瞬間をこのDVDでお楽しみ頂き、その後は宮崎県諸塚村の戸下集落で神楽をご覧頂ければ、より深く戸下神楽の魅力を満喫していただけると思う。」

商品番号 VZBG-48〜9
定価   5000円+税
仕様   2枚組DVD、解説書付き/執筆者(敬称略・掲載順):渡辺伸夫、山本ひろ子、飯田一夫

(やちゃ坊)