明日3月5日（水）、青森県出身の民謡歌手の松田隆行さんが唄う「南部餅搗き唄」／「虎丈様（とらじょさま）」が発売となります！唄も踊りも貴重な伝承芸能である“南部民謡”をシングル盤で発売したいという希望をずっと持っていたので、この度、松田隆行さんの唄で念願の発売日を目前にし、制作を担当した者として、大変うれしく思っています。
(CDシングル:VZCG-10555／シングルカセット:VZSG-10624 各定価1,200円+税）
私が松田隆行さんの生の唄声を初めて聴いたのが2011年の年末でした。岩手県民謡「気仙坂」を唄うその姿と唄声からは、舞台の上に景色や風の流れが感じられるようで、私にとって感動的な唄声でした。その感動が忘れられず、その後も松田隆行さんが出演するステージや公演、ライブに出かけては味のある唄声を聴き、松田隆行さんの唄の世界を楽しんでいました。南部民謡の作品を出すなら、この松田隆行さんにお願いしたいという強い気持ちを持ち続け、うれしいことに縁あって弊財団から作品を発売するに至りました。長い芸歴を持つ松田隆行さんですが、メジャーレーベルからの全国発売は初めてとのことで、これから更に松田隆行さんの名前と唄声が全国に広まって行くことを期待しています。
シングル盤で発売するということで、弊財団の関連舞踊団体である日本民踊・新舞踊協会の講習曲として、全国の会員さんの手元にこの2曲を伝えることが出来ます。商品の中には、2曲それぞれのわかりやすい振付解説が封入されていて、4月中旬から神戸支部を皮切りに講習会が行われます。
今回収録した2曲はこんな曲です↓↓↓
〇南部餅搗き唄（青森県民謡）／下北半島の正月行事から出たものと言われ、田名部を中心に唄い踊り継がれ、現在でもお祝いの席では祝舞としてこの踊りが演じられる。前唄と本唄に分かれ、曲はとても華やかである。特に踊りに特徴があり、晴れ着から赤い腰巻をのぞかせて、白い襷で勢揃いし、小さな臼と杵を持って賑やかに踊り、はやしながら家々を門付けして廻ったという。振付：落合弘（日本民踊・新舞踊協会講師）
〇虎丈様（とらじょさま）（青森県民謡）／旧南部領の七戸地方に伝わる盆踊り唄。南部盆唄とも呼ばれる。曲名は「とらじょさまから･･･」の唄い出しから生まれたと言われ、とらじょは虎蔵が訛ったものという説もある。盆踊り唄として一晩中唄われるうちに、替え唄がさかんに作られたという。振付：二代目須藤房静（日本民踊・新舞踊協会講師）
松田隆行さんのプロフィールです↓↓↓
青森県生まれ。２歳で両親と共に津軽民謡の巡業に同行し初舞台。民謡の唄の他、１３歳から三味線を始める。福士豊勝流民謡・三弦家元、福士豊勝氏に師事。民謡を牛追唄の祖、畠山孝一氏に師事。津軽三味線の演奏だけなく、厚みのある唄、訛りあふれるトークで、伝統音楽の魅力を発信している。八戸市の魅力を全国各地に紹介する八戸特派大使をつとめ、その一環として、毎年東京ドームで開催される「ふるさと祭り東京」にも出演している。また、医療施設や介護施設での福祉活動にも力を注いている。東日本大震災被災地へのボランティアやチャリティイベント等、現在拠点とする宮城県はもとより、岩手、福島まで定期的に訪問し、被災された方々の心のケアに努めている。その豊かな人間性、そして伝統芸能の普及と後進の育成に向ける熱い想いが全国に広まり、青森、岩手、宮城、東京、静岡、愛知、三重、大阪に後援会が発足された。
【松田隆行 経歴】
1986年 第二代青森県少年民謡王座
1988年 テイチクレコード全国民謡大会 優勝
1994〜97年 NHK東北民謡コンクール岩手県大会 最優秀新人賞（4年連続受賞）
1995年 第10回南部牛追い唄全国大会 最優秀賞（史上最年少記録）
2000年 津軽三味線全国大会チャンピオン
2001年 津軽三味線全国大会チャンピオン
2001年 津軽五大民謡大会 津軽あいや節優勝
2002年 津軽三味線全国大会チャンピオン（三連覇チャンピオン、最高賞を受賞）
2003年 津軽三味線全国大会 唄付け伴奏三味線部門優勝
2003年 津軽五大民謡大会 津軽じょんがら節優勝
2003年 ファーストアルバム「味音」をリリース（自主制作）（10/4）
2004年 津軽五大民謡大会 津軽三下り優勝
2005年 津軽五大民謡大会 津軽よされ節優勝 （桜花グランプリ賞を受賞）
2005年 セカンドアルバム「蕩音」をリリース（自主制作）（12/24）
2006年 津軽五大民謡 津軽小原節優勝（５部門制覇）
2007年 八戸特派大使に就任
2009年 NHK「名曲アルバム」にて津軽じょんから節を唄う
2011年 「謡樂堂」並びに「謡技傳塾」を設立
2013年 松田隆行芸能生活40周年記念コンサート「宝声」八戸市公会堂大ホールにて開催
サードアルバム「宝声」リリース（自主制作）（6/15）
（Ｋ）
