じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

七夕の節句

来週の7月7日は五節句の一つ、七夕ですね。
七夕は、織女と牽牛がこの日だけ天の川をはさんで会うことを許されるという、古代中国の伝説と日本古来の習慣が合わさって出来たとされています。
七夕の起源になったとされている「乞巧奠(きこうでん)」は、中国の行事で7月7日に織女星にあやかりはた織りや裁縫が上達するようにとお祈りをする風習から生まれたそうです。七夕の日には筆、楽器、糸束などを机に並べて、芸事などの上達を願いました。そして奈良時代に日本に伝来し、和歌や音楽、裁縫、書道など芸の上達を願って行われるようになったそうです。
芸事に携わっている方は、七夕の機会により一層の上達を祈願してみてはいかがでしょうか。

さて、日本伝統芸能のジャンルで七夕と言えば、清元『流星』。
牽牛と織女が一年に一度の再会をやっと果たしたところへ、邪魔者が入ってきて、隣の夫婦喧嘩の顛末を伝えるといった内容です。かなりユーモラスで、純邦楽作品の中でもかなり奇抜な作品といえます。是非この時期にお楽しみ下さいませ。


ビクター舞踊名曲選(8)〔清元〕流星 — 日月星昼夜織分 —
清元志寿太夫 ほか
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(まりちょ)