じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

京都府北部と百人一首

当財団では来年一月にも百人一首に関する公演を企画しております。詳細はもうしばらくお待ち下さい。
さて京都府北部、丹後半島のあたりにも百人一首関連の伝説がいくつか伝えられているようです。
10/20付ブログ→天橋立(京都府宮津市) - じゃぽブログ でも一首ご紹介していますが、その20代で若くして亡くなった作者:小式部内侍(その母よりも早世)の母は、平安時代を代表する歌人のひとり、和泉式部ですね。百人一首の第56番に、
あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな
があります。夫の任地となった丹後に同行し、任期後も住んで、お墓は現在の宮津市山中というところにあります。しかしこれも全国に数多くある和泉式部のお墓のひとつです。
また五十河(いかが。現在の京丹後市大宮町)が小野小町の終焉の地とも言われているようですね。百人一首の第9番は彼女によるあまりにも有名な一首。
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
小町公園には小野小町のものとされているお墓もあります。
その他、丹後半島一帯には「浦島太郎伝説」や「天女の羽衣伝説」、秦の始皇帝の使者「徐福伝説」もあり、舟屋で有名でお祭りが多い伊根町も存在していて、興味が尽きません。


南側、高いところから見た天橋立。左右の海はまったく表情が違うのです。

天橋立、南側の入り口付近。

その手前にある廻旋橋。たもとにあるカフェからの眺め。このカフェ・ド・パンは橋をゆっくりと眺められておすすめです。


<参考リンク>
山中(宮津市)
京丹後七姫伝説~小野小町 | 京丹後市観光協会 公式ホームページ 「京丹後ナビ」
http://www.h4.dion.ne.jp/~yama44/kanko/komachi.htm
五十河(京丹後市大宮町)
丹後の伝承|伝説・伝承に彩られる丹後半島:JR西日本
伊根町観光協会 | 海の京都、伊根町のいい良いとこをお届け
丹後 伝説 謎 | 丹後に残る伝説や謎 - 丹後半島あれやこれや
丹後・観光マップ→http://www.h4.dion.ne.jp/~yama44/index.htm
京都みちしるべ:天橋立のカフェ♪ カフェ・ド・パン
Cafe du Pin (カフェ ド パン)さんでオイルサーディンサンドを頂いた!

(J)