じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

第十九回日本伝統文化振興財団賞

平成27年度、第十九回日本伝統文化振興財団賞の受賞者が、琉球舞踊家、組踊(くみおどり)立方の佐辺良和(さなべよしかず)さんに決まりました。
 佐辺良和氏
日本伝統文化振興財団賞」は、わが国の無形文化の保存・振興・普及に努めることを目的とする当財団の顕彰事業の一環として、伝統芸能分野で将来いっそうの活躍が期待される優秀なアーティストを毎年一名顕彰するものです。賞金は50万円。副賞としてDVDを制作し、受賞者の技芸を広く全国に紹介します。
佐辺良和さんは、沖縄を拠点に活躍する琉球古典芸能の若き担い手。伝統的な琉球舞踊や「組踊」のほかに、沖縄芝居や新作の歌舞劇などにも出演しています。
(「琉球舞踊」「組踊」など沖縄の伝統芸能については、こちらに詳しい説明がありますのでご覧ください。→施設見学

〈贈賞理由〉
6歳で琉球舞踊の名手、又吉世子(としこ)に入門、修業20年の節目に初リサイタルを開催、古典・雑踊・創作舞踊に新鮮な表現と存在感をみせ、新進気鋭の琉球舞踊家の位置を確実にした。また、学生時代から伝統組踊に取り組み、女形芸に出色の才能と輝きをみせ、いまや沖縄芸能界屈指の若き女形として注目を集め、その第一線で多彩な活躍を示している。沖縄伝統芸にむかう真摯な姿勢は、芸の熟成を予感させ将来に大きな期待をいだかせる。

プロフィールはこちらをご覧ください。→佐辺 良和《琉球舞踊家、組踊立方》/第19回(平成27年・2015年度)受賞者 | 公益財団法人 日本伝統文化振興財団
沖縄県初の日本伝統文化振興財団賞受賞者ということで、県内の新聞では大きく報道されました。「沖縄タイムス」にはインタビュー記事が載りました。(クリックすると大きくなります)

佐辺さんは沖縄ではファンもたいへん多いとのことですが、これを機会にますます活躍の場を広げ、大きく飛躍されることを願っています。
副賞として制作するDVDは、9月ごろ発売の予定です。こちらもご期待ください。

(Y)