じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

日本民踊・新舞踊協会 第57回 民踊大会

先週4/24(日)、新宿文化センターに於いて日本民踊・新舞踊協会の第57回民踊大会が行われました。全国から会員さんが集い、年に一度行われる大会のため、朝から会場は熱気に包まれました。

長野県民謡「与地の伊那節」を皮切りに全国の民踊を中心に58番の発表があり、曲ごとにお揃いの衣装を身に付けた会員さんがこれまでの練習の成果を存分に発揮されました。

日本民踊・新舞踊協会の講師が全国に赴き講習を重ねて、民謡民舞、新舞踊の普及を図る活動を長年続ける協会には、親子三代にわたり協会と共に舞踊を楽しむご家族も多くいらっしゃいます。可愛い子供さん達の踊りに客席は湧き、観る人を笑顔にさせる場面が多く見られた大会でした。

また、一部の最後には、宮城県出身の民謡歌手、須藤圭子さんが歌う「東北(ふるさと)ラプソディー」という東北六県の美しい風景や名所を読み込んだ曲を、鈴木芳子支部長率いる東北支部総勢40名の皆さんが、美しい白いドレスで踊って下さいました。

この「東北ラプソディー」は東日本大震災の復興を願って当財団で制作した曲でしたので、直接被災された方もいらっしゃる支部の皆様に踊っていただき、胸が熱くなりました。ありがとうございました。

また、毎年全国で踊られる音頭の新曲のご披露もありました。今年の「音頭にっぽんめでた」を歌う鈴木正夫さん、藤みち子さん、長岡すみ子さん、おもだか秋子さんが登場し、華やかな歌声で会場を盛り上げてくださいました。どんな世代も一緒に輪になって踊れる曲ですので、全国に広まってほしいです。


(左から、おもだか秋子さん、藤みち子さん、鈴木正夫さん、長岡すみ子さん)

しかも、カップリング曲は「お座敷小唄」(唄:松尾和子和田弘とマヒナスターズ)が収録されているので、懐かしく思われる方も多いのではないでしょうか。

フィナーレでは、この度の熊本地震で被災された皆様へお見舞いの気持ちを込め、日本民踊・新舞踊協会の田畑理事長の発声による手締めで終演となりました。

また来年、会員の皆様のはつらつとした踊りを拝見できることを楽しみにしています!

(K)