今年も恒例の「ビクター名流小唄まつり」が、7月9日(火)と10日(水)の2日間にわたり、東京日本橋の三越劇場で開催されました。
昭和、平成、令和と受け継がれてきた小唄まつりも、このたびで59回を数えました。2日間で約140番の小唄が披露され、出演者は200名以上にのぼりました。
全体は三部構成になっていますが、第一部では優れた演奏をした方に、ビクター専属芸術家として活躍された市丸師の名を冠した奨励賞を贈り、顕彰しています。各日、市丸賞の受賞者に賞状、記念品と賞金が贈られました。結果は次のとおりです。
「第59回 ビクター名流小唄まつり」
1日目(7月9日)【市丸賞エントリー5組】
ビクター小唄奨励賞 市丸賞
花菱 朝佳 (糸:花菱 は満朝)
曲目 「山中しぐれ」
ビクター小唄奨励賞 優秀賞
春日 とよ和子和 (糸:春日 とよ和乙子)
曲目 「雪の夜語り」
2日目(7月10日)【市丸賞エントリー6組】
ビクター小唄奨励賞 市丸賞
長生 恭帆 (糸:長生 松代)
曲目 「山中しぐれ」
ビクター小唄奨励賞 優秀賞
松峰 弥生乃 (糸:松峰 照)
曲目 「髪結新三」「水の深さ」
花菱朝佳さん
長生恭帆さん
来年は60回の節目を迎えるにあたり、「ビクター名流小唄まつり 第60回記念公演」を国立小劇場で開催する予定です。2020年7月11日(土)、12日(日)の2日間です。これをもって小唄まつりもグランドフィナーレとなります。詳細が決まりましたらお知らせしますので、皆さまぜひご来場ください。
またそれに伴い、市丸賞の顕彰は今年かぎりとなりました。偶然のことながら、市丸賞のお二人とも「山中しぐれ」を唄っての受賞。市丸さんが開曲したといわれる、ゆかりのある曲で締めくくる形になりました。最後の市丸賞を受賞されたお二人のますますのご活躍を願っています。
(Y)