じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

加賀山昭と紋を祝う会

令和5年2月26日(日)、歴史と伝統の街金沢にて、北陸民謡の第一人者、加賀山昭さんの公益財団法人日本民謡協会「技能章」受章、書籍「民謡 わが人生」出版記念、また、娘で同じく民謡歌手として活躍中の加賀山紋さんの「令和元年度石川県文化奨励賞」受賞を祝う会が盛大に開催されました。

オープニングには、加賀山紋さんの胡弓弾き唄いにチェロと箏という編成で「こきりこ節」。加賀山会の皆様の唄と兼生会の皆様の踊りによる「七尾まだら」で、華やかな開宴となりました。



発起人代表の石川県知事 馳 浩様の心あたたまるご挨拶をはじめ、東京からお祝いに駆け付けた民謡歌手の原田直之さん、高橋キヨ子さんらの艶やかな唄声が披露され、終始和やかな雰囲気の中での祝う会となりました。

終盤、受章の喜びと感謝の気持ちを唄に込めて「福光めでた」他、北陸民謡の数々を唄われたお二人。

父と娘で北陸民謡の代表曲とも言える「越中おわら節」を唄った時には、出席者の誰からともなく自然と踊り出し、北陸の地に息づく民謡の奥深さと底力を感じました。

これからも更に活動の場を広げ、北陸の地から全国へ向けて熱い想いを発信してくださることと思います。

 

*** プロフィール ***

■加賀山昭さんは、石川県珠洲市生まれ。民謡歌手としてこれまでに北陸民謡を中心に唄い続け、かつて北陸で唄われていた民謡の発掘と採譜をライフワークとし、それを譜面や録音物として残しています。

令和2年に民謡歴50年を記念して発表したCDアルバム「加賀山昭民謡集~うた探し 夢探し~」には、自ら発掘・採譜した貴重な民謡が多数収録されています。

 

■加賀山紋さんは平成17年のデビュー以来、数々の舞台に出演しながら着実に経験を積み、民謡以外にも声楽、長唄囃子方の勉強にはげみ、芸の幅を広げる努力を重ねられました。平成21年「紋もよう/加賀山紋の民謡」をリリース。平成26年には「北國芸術賞」を受賞。民謡の発展の為に、児童館、小学校などで民謡教室を開いています。最近では、民謡以外の活動にも意欲的に取り組み、民謡をベースとしたマルチプレイヤーとして幅広い活躍をされています。

                              

 

(K)