じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

村上春樹さんのスピーチ

6月9日バルセロナにおける、カタルーニャ国際賞の授賞式での作家・村上春樹さんのスピーチ全文が、毎日新聞WEB版に掲載されていました。わたしは先週末、節談説教の聴聞のために能登半島へ行っていたので、このスピーチのことをまったく知らずにいました。

先の大震災の話から、日本人の深層に潜む無常観について語り、原発事故の話からは、効率を優先させ核エネルギーを漫然と受けいれて発展を求めた戦後の日本人の姿勢を厳しく問い直しています。

このスピーチは、多くの日本人に対して、生きること、働くこと、幸福を求めること、過去から未来に伝えるべきこと、次の世代のためになすべきこと等について、改めて思考させるものだと思います。

日頃から日本の伝統的な精神性や文化に関心をもっている多くの方にも、ぜひこのスピーチに触れてほしいと思い、ご紹介させていただきます。

村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(上)
村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(下)

映像はこちら。→ YouTubeで四つに分割されています。(6分、5分59秒、6分19秒、4分25秒)

(堀内)