じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

思ひ巡らし

市丸さん没後20年と「小唄まつり」

今年も恒例の「ビクター名流小唄まつり」が、東京・日本橋の三越劇場で開催されました。第57回を迎えた「小唄まつり」ですが、2017年7月11日(火)と12日(水)の2日間にわたり、11時の開演から夕方まで、合わせて150番、のべ230名が出演して、はなやかに小…

波多一索先生(弊財団初代理事長)を偲んで 3

【『私の履歴』 波多一索】その3 (前回より続く) 昭和39年、東京オリンピックの折に結婚、下北沢に母と住むことになりました。結婚式当日は芝祐靖、多忠麿両師、増田正造氏など錚々たる方々がお手伝い下さり、杵屋六左衛門、荻江露友両師などが先頭に立っ…

波多一索先生(弊財団初代理事長)を偲んで 2

【『私の履歴』 波多一索】その2 (前回より続く) 私は宮城道雄師の演奏にあこがれて、先生が専属でいらしたビクターレコードに昭和31年3月の卒業と同時に入社しました。ところが、入社早々の6月25日に宮城師が列車事故でお亡くなりになり、私の初仕事は「…

波多一索先生(弊財団初代理事長)を偲んで 1

波多一索先生はかねてより病気療養中でしたが、平成28年6月3日(享年82歳)に永眠されました。葬儀は去る6月11・12日羅漢会館(目黒区)において、喪主・信彦様(御長男)によって執り行われました。心からご冥福をお祈り申し上げます。 今回は、昨年(2015…

パソコンが壊れた!

先週の事ですが、、事務所内のちょっとした席の移動後、パソコンを立ち上げようとしたら、、まったく起動しないのです。電源長押しや、バッテリーを外し放電したりしても全く無反応。こりゃ大変と思い何時もお願いしているシステム屋さん往診に来てもらいま…

春がそこまで

今日はとても暖かい一日で、春がそこまで来ていると実感する優しい日差しでした。しかし天気予報ではまた厳しい寒さに戻る日があるとのこと。寒暖の差が激しい季節、皆様体調にはどうぞお気を付け下さい。天候に恵まれた本日、私の姪が高校卒業の日を迎えま…

新・名取寄席Part1@文化会館

3月1日(土)、宮城県の名取市文化会館小ホールにて開催された公演「新・名取寄席Part1@文化会館 その壱 講談×津軽三味線」 〜聴く、観る、味わう、語り芸の魅力と三味線の迫力!〜をご紹介します。 この春、名取市文化会館発・新しいスタイルの寄席がスタ…

スモールハウス

みなさまはどんなお家にお住まいでしょうか?都会のマンション?郊外の広い一戸建て?それとも? 今回ご紹介したい本は、「スモールハウス」(平成24年 高村友也著 同文舘出版)です。スモールハウス、とはサブプライムローンの破綻に端を発した経済危機を契…

東日本大震災から3年。

今日は3月11日。東日本大震災から3年が経ちました。津波で大きな被害を受けた被災地では、早朝から犠牲になった人たちを悼んで祈りをささげる人の姿が見られました。東京からも同じ思いで祈りをささげます。これからも日本全体が力を合わせて復興に向けて進…

春風がそよそよと (中井猛先生を偲んで)

先日届いた箏曲生田流宮城会の関東支部便りの中に、「中井猛先生を偲んで」という特集記事がありました。 中井先生と言えば、「検校」というあだ名を持つ地歌・箏曲・胡弓・笙の演奏家であり、研究家でありました。また演奏や豊富な知識はもちろんのこと、そ…

養生訓

エー・アール・ティ(株)発行の雑誌「江戸楽」をご存じでしょうか。日本の粋であったり、伝統の良さだったりを毎度掘り起こして、オールカラーの記事に仕立てられています。 こちらの写真はNO.55。一昨年9月のNo.41は養生訓(ようじょうくん)を取り上げて…

正月はなぜめでたいか

そんな今更、3日後のことを言われても…...とお思いでしょうが、暫しお付合いください。 年末年始の休暇中に多少は片付けを、と家の中を見回したら、書架に1冊の本が目に留まりました。 正月はなぜめでたいか 暮らしの中の民俗学 岩井宏實 著 大月書店 刊 1…

恋の歌

いつ読んで書き留めておいたのかは遠い記憶のかなたですが、今年文化勲章を受章された万葉集の研究家・中西進先生のお書きになったこんな言葉がふと思いだされます。 幼にして親のないことを「孤」といい、 長じて子のなきを「独」という。・・・・・・ 「孤…

忠臣蔵

あれよあれよと12月もあっという間に過ぎようとしていまして、今年も残り三週間をきりました。 昨日はちょっとハマっておりましたドラマ「ダンダリン」が最終回でした。人気漫画「ダンダリン一○一」(原作・とんたにたかし氏、作画・鈴木マサカズ氏)の実写…

ジム・ホール氏が死去(米ジャズギタリスト)

先ほどネットのニュースで知ったのですが、ジム・ホール氏が亡くなったそうです。83歳とのこと。自分がもっとも好きなジャズ音楽家の一人だったことは間違いなく、ちょっとしたショックを受けています。 それで、「アランフェス協奏曲」なども確かに良いので…

北海道新幹線開業の陰で・・・

北陸新幹線に続き、2015年度末には北海道新幹線の一部、新青森-新函館間が開業します。 その一方で、廃止される路線と・・・ 民謡「江差追分」でご存じの方も多い北海道江差。五稜郭から江差までを結ぶ江差線(五稜郭-江差)は、津軽海峡線の一部をなし…

秋は民謡の季節!?

先週末は東京で民謡の全国大会が行われました。両国国技館に於いて日本民謡協会の全国大会が10月17日(木)〜20日(日)までの4日間。↓↓↓ 日本武道館に於いては日本郷土民謡協会の全国大会が10月18日(金)〜20日(日)までの3日間。↓↓↓ 全国から日頃の練習…

韓国シャーマン音楽との出会い

民族音楽CDシリーズ「JVCワールドサウンズ」の制作が佳境に入っていた90年代、韓国の伝統音楽として最初に取り上げたのが「珍島シッキムクッ」だった。 死者への巫儀〜珍島シッキムクッ ≪JVCワールド・サウンズ≫名高いシャーマンの金大禮(キム・デレ)、朴…

Our boom 写真展「昭和」

ここしばらくマイブームとなっているいくつかの出来事。 まったく私事なのですが、ちょっと嬉しくもあり、また話題性?もあり、本ブログで紹介させて頂きます。 マイブームは正確にはMy boomではなく、Our boom。 私と姉弟5人のブームなのです。 写真は、来…

私のお気に入り!

2020年東京オリンピックの話題に沸く日曜日に、全くかけ離れた話題で恐縮です。 今回は、私のお気に入りの展示会のご案内。 美しいフォルムにこだわると、木の塊は、こんなふうに姿を変えるんだなあ・・・。 もし、よろしかったらお出かけください。 小山剛 …

函館〜奥尻島へ行って来ました。

夏休みをいただき、函館〜奥尻島へ行って来ました。猛暑の東京を離れ、さわやかな風が心地いい快適な気候の中で、2泊3日の夏休みを満喫することが出来ました。函館と言ったら、やはり「夜景」ですよね。行ってきました、函館山へ!標高334m、そこから見た…

横道萬里雄の能楽講義ノート

きょうは、先ごろ発売になった1冊の本をご紹介したいと思います。 ひのき能楽ライブラリー 横道萬里雄の能楽講義ノート【謡編】 CD付 檜書店 刊 1976〜84年のあいだ、東京芸術大学音楽学部で、横道萬里雄(よこみち・まりお)先生による、お能についての授…

東京タワーの蝋人形館、閉館に

最近、東京タワーの蝋人形館が9月1日に閉館というニュースがWeb上で話題になっていました。 東京タワー蝋人形館が閉館へ、ネットで惜しむ声 ロックミュージシャンと拷問人形並ぶマニアックな施設(Jキャストニュース) 東京タワーのWebサイトでも告知があり…

1969年

●1969年ってどんな年だった? ピンク・マルティーニとのコラボで一躍話題になった由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」が深夜のラジオから流れ、透き通るような歌声に魅了された1969年。歌詞の意味もわからないままに覚えた新谷のり子さんの「フランシー…

歯が痛い(3)

前2回のブログ(第1回◆、第2回◆)でお聞き苦しく嘆いた歯痛、今日はその後の展開を。と、その前に皆さんは何本「親知らず」をお持ちでしょうか? 真っ直ぐ生えた4本全部? どれかを抜かれて、残りが3本いや2本? それとも1本も生えてない!? 先日、親知らず…

「民俗」と「民族」

ツイッターのフォロワーの方から“「民俗」と「民族」ということばは、どう違うの?”というお問合せをいただきましたので、思いつくまま、書いてみます; 民俗=folkすなわち大衆の、民間伝承の、ということで、これが「芸能」や「音楽」に付く場合は、専門の…

真理がわれらを自由にする!

この言葉は、国立国会図書館本館にある中央の受付カウンターの上に、日本語とギリシャ語で刻まれています。国立国会図書館法の一文から取られたものです。「国立国会図書館は、真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世…

歯が痛い(2)まだ痛い

6月25日のブログ(◆) で嘆いた右下奥の歯痛。 今日はその後の顛末と意外な展開を。 猛烈な奥歯の痛みに襲われ、原則予約のT歯科開業時刻の午前9時に飛び込み、診て頂いたら右下の親知らずの周囲炎。抜かねば治らない、けれども炎症中は麻酔が効かないため…

東京(近郊)のお盆は7月です。

随分前の話ですが、 「今月の13日からお盆なので3日ほど休みます。親戚の新盆もありますので・・・」 と、兄が会社に休暇届を出すと、 「えっ、お盆は来月でしょ?田舎はどちらですか?」 と言われたというこのエピソードは、我が家では有名な笑い話です。 …

歯が痛い

先週の初めから、右の歯がなんとなく重たいなあ、でも上の歯なのか下の歯なのかよく判らず1週間過ごしてました。ところが金曜の晩、モノを口に入れた途端、痛いのが下の奥歯で、それも突然かなり痛くなっているのにびっくり。さらに翌朝になると口が開き難…