じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

今年を振り返る大晦日

ますます押し詰まり、いよいよ31日。
今年を振り返る「じゃぽ音っとブログ」の3日目。
一年間、毎日のブログをひとつずつ読み返し、2日間で元旦から6月1日のブログまで紹介して参りましたが、振り返られる?のは今日、大晦日まで。残る6月から12月までのブログの中から、今年を振り返りたいと思います。

★6月5日のブログは、「歴史的音源が公開されます」でした。当財団が、他の5団体(日本放送協会日本音楽著作権協会日本芸能実演家団体協議会、映像産業振興機構、日本レコード協会)とともに設立メンバーとなった、歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)がデジタル化したSPレコード音源のうち、約2,500の音源が、国立国会図書館内で公開が始まったお知らせです。明治・大正・昭和に記録された、「音」でしか知りえない貴重な文化遺産の公開に初めて国が取り組んだ、まさに記念すべきニュースでした。詳細を記したブログ全文はこちらのページです。


また、この時期にブログ掲載はありませんでしたが、当財団の新たな取り組みとして、6月15日に「xrcd」の制作・発売をスタートしました。「xrcd」(Extended Resolution Compact Disc)は、マスタリングおよびCD製造にいたる全工程を徹底的に音質管理することにより、リスナーに高忠実度で優れた音質を提供するコンパクトディスクで、国内はもちろんのこと海外でも高く評価されています。その第一弾は、パウル・バドゥラ=スコダのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集(9枚組)でした。その詳細はこちらのページです。


★6月26日のブログは「浜木綿忌」。天才箏曲家・宮城道雄の命日6月25日が、遺作となった歌曲の題名にちなんで「浜木綿忌」と名付けられたことに触れ、その演奏や作品、記録映像などが紹介されています。 ブログ全文はこちらのページです。

また宮城道雄は、昭和2年創業の日本ビクター専属音楽家の第一号で、ほとんどの演奏音源はビクターに遺されていますが、その他にもビクター専属以前の録音、NHKなど放送各局で放送された演奏があり、今年11月30日には日本コロムビアから「SP盤復刻 名人 宮城道雄 名演集 <コロムビア盤>」と題するアルバムが発売されました。「春の夜」「秋の調」など自作曲に加えて「千鳥の曲」も収録されたアルバムの詳細はこちらのページです。


この6月26日からドイツで第6回FIFA女子ワールドカップが始まりました。なでしこジャパンの第1戦は、翌日27日のグループリーグB組ニュージーランド戦でした。この日から、東日本大震災の甚大な災害から復興立ち向かう日本人の心をわしづかみにした7月17日の歓喜の瞬間、あの空前の快挙がスタートしました。


★毎年7月初旬の火曜日と水曜日の2日間、半世紀以上の歴史を持つ「ビクター名流小唄まつり」を当財団が開催しています。三越劇場で開催された本年の「小唄まつり」は、7月5日と6日の次のブログで紹介されています。

★7月20日のブログは「鈴木輝昭vs谷川俊太郎 対談」。合唱専門誌ハーモニーに掲載された作曲家と詩人との、多くの示唆に富んだ対談内容に触れ、また、鈴木輝昭さんの優れた活動の一つである合唱音楽が紹介されています。ブログ全文はこちらのページです。

★7月31日のブログは「はじめての邦楽」。国立劇場小劇場で前日開催された「邦楽へのいざない はじめての邦楽」の紹介でした。和楽器の体験コーナーが設けられ、若手演奏家グループによる「親子で楽しむ日本の音」、「語り、唄う声の世界」、そして「響きいろいろ、邦楽器の魅力」の3部公演でした。ブログ全文はこちらのページです。

★8月17日のブログは「東京スカイツリー音頭、本日発売!」。夏は盆踊り、毎年当財団は、その年の全国盆踊りCDアルバムを制作しています。来年5月22日にグランドオープンするスカイツリーに因んだ楽しい音頭で、日本テレビ、新聞各紙でも大きく取り上げられました。ブログ全文はこちらのページです。

今年はなんとこの「東京スカイツリー音頭」に加えて、同じ日に「イーグスル音頭」も発売されました。「イーグルス」でなく「イーグスル」、東北の言葉で「良くする=いぐする」から転じて「イーグスル音頭」です。仙台楽天イーグルスの本拠地Kスタジアムでも歌われています。この「イーグスル音頭」CDアルバムは、1枚につき50円を東日本大震災義援金として寄付させて頂いております。募集期間は来年、平成24年年末までです。 詳しくはこちらをご覧ください。

★9月9日のブログは「地歌ドイツ公演終了」のご報告でした。藤井泰和さん佐和さん夫妻に、藤井昭子さん、滝澤郁子さん、尺八の徳丸十盟さんほかの皆さんによる、地歌の古典紹介の旅でした。この公演でも、大震災への募金を続けました。ブログ全文はこちらのページです。

★10月2日のブログは「受け継ぐもの」。市川亀治郎さんが新・猿之助香川照之さんが中車を襲名し子息とともに歌舞伎入りするニュースと、紀尾井小ホールで開催された素踊りの會 特別公演「五代目中村富十郎を偲んで」が紹介されています。伝統芸能の後継者育成に取り組む当財団からのメッセージとなっています。ブログ全文はこちらのページです。

★10月から11月にかけての秋の音楽シーズンには、伝統芸能のコンサートが数多く開催されます。「じゃぽ音っとブログ」にも何公演かの演奏会の紹介が掲載されています。さて、10月23日のブログは「今年の伝統文化ポーラ賞」でした。今年の奨励賞の受賞者のおひとりが、人形浄瑠璃文楽の三味線の鶴澤藤蔵さんでした。その詳細は、次のブログです。

 
  
★11月18日のブログは「うなぎドイツへ行く ドタバタ旅日記(7)」。今年の全ブログ中の異色は「テノール歌手 木下保」で全9回、「ドイツ旅日記」で全7回。いずれもどこまで続くか読者に判らない「うなぎブログ」。この日のブログを改めて読み返し、なるほど、いろいろなシリーズを連載して来た経緯が判明しました。どうぞ皆様、なかなか面白い?このシリーズを、まずはご一読ください。この日のブログ全文はこちらをご覧ください。

★さて、ようやく12月。6日のブログは「ウフフフ・・永遠にガール?!」日本で最初の女性報道写真家、笹本恒子さんの著書『好奇心ガール、いま97歳』に触れた楽しい内容です。ブログ全文はこちらをご覧ください。

★「じゃぽ音っとブログ」で今年を振り返る本ブログの最後は、12月23日の「蓄音器見たことありますか?」。おそらく若い世代の方々はほとんど見たことのない蓄音機を、この日さいたま市で開催されたコンサートや復刻盤と写真で紹介しています。ブログ全文はこちらをご覧ください。


本年1年間、「じゃぽ音っとブログ」をお訪ね下さいましたたくさんの方々に、心より厚く御礼申し上げます。
皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。

(理事長 藤本)