じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

春をさがして

節分の福豆や恵方巻きの宣伝をお店で目にするようになりました。節分の翌日が立春。今年は2月4日ですが、暦の上では春となりますね。
いまは一年でいちばん寒い時期ですが、都内では日だまりのなか、早春の花が咲きはじめました。近所を散歩して見つけた小さな春を紹介しましょう。

東京23区内とはいえ、まだ少し残っている雑木林で白梅が開いていました。家の周りではここの梅がいちばん早く咲くので、毎年楽しみにチェックしています。

緑地の枯れ葉のなかに水仙が一株。中学のそばのお宅の庭先では八重の水仙。どちらもいい香りがします。

線路の近くでは蠟梅(ロウバイ)が咲いていました。本当に蠟細工のようで見入ってしまいます。ふつうの梅とは種類がちがうのだそうですが、近づくとほのかに甘い上品な香りがします。
梅をはじめ早春の花がどれもいい匂いをはなつのは、何かワケがあるのでしょうか? そして早春に黄色い花が多いのはなぜでしょう?
考えながら帰る途中の公園で、辛夷(コブシ)の木に銀色のつぼみがふくらんでいました。真っ白な花が開くころには本格的な春が訪れていることでしょう。

あとしばらく寒い日が続きそうですが、春の気配はたしかに感じられます。皆さま、風邪に気をつけて元気におすごしください。

(Y)