じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

CD「日本の合唱まるかじり」ご紹介

本日は、『日本の合唱まるかじり』『日本の合唱まるかじり II 』
をご紹介します。
当財団では、「まるかじり」と称するシリーズを展開しております。日本音楽、民謡、小唄、音風景など、いろいろなジャンルをご紹介、そしてたっぷり楽しんでいただけるように2枚組で、現在までに7タイトルリリースしています。

その中の『日本の合唱まるかじり』『日本の合唱まるかじり II 』をご紹介します。それぞれのアルバムでは、50名の作曲家の作品を1作品ずつ、全50曲収録しています。ビクター音源を中心に各社のご協力を頂戴し、合唱作品を網羅したベストアルバムです。

『日本の合唱まるかじり』では、磯部俶作曲「遥かな友に」、大中恩作曲「わたりどり」、佐々木伸尚作曲「夜のうた」、小山章三作曲「旅のおもい」などをお聞きになって、懐かしく思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。尾形敏幸作曲「風に寄せて その1」は、東京カントライのライブ録音、坂本龍一作曲「CANTUS OMNIBUS」は、女声合唱とオルガンによる版の収録です。DISC-1の最後の曲は、武満徹作曲「翼」です。やさしさの溢れるとても素敵な曲です。DISC-2の18曲目からは偶然なのですが、日本の民謡の旋律を思わせる曲が並びました。


『日本の合唱まるかじり II 』では、「犯人は・・・だれ?」の歌い出しが印象的な青島広志作曲「トマトの夕焼けスープ」で始まります。芥川也寸志作曲「人に」、大島ミチル作曲「アヴェ・マリア」などききどころ満載です。木下牧子作曲「夢見たものは」、清瀬保二作曲「蛇祭り行進」などは、制作中、誰もいない夜の事務所で大声で歌っていました。(怖い・・・。)新実徳英作曲「南海譜」、湯山昭作曲「矢車草」などは、おだやかな時間が流れます。
「どこに 純白な心など あろう どこに 汚れぬ雪など あろう」という歌詞で釘付けになってしまった高田三郎作曲「雪の日に」などなど、ご紹介しきれませんが、もし気になる曲が見つかりましたら、是非、組曲で全部聞く事ができる「日本合唱曲全集」(CD全50タイトル)をチェックしてみてください。(一部、組曲でまだCDリリースされていないものもございます。)


まるかじりの1作目に収録されている、小林秀雄作曲「落葉松」も愛唱されている曲ですが、この曲を歌っている日本女子大学合唱団を指揮している、木下 保(きのした たもつ)先生が歌う歌曲集が、いよいよ3月2日にリリースされる予定です。
こちらも是非お聞きください!

(制作担当:うなぎ)