じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

日本の「海外」にちなむ番組

最近このテキストを購入し、興味深く読んでいました。

NHKテレビテキスト「歴史は眠らない」2011年2-3月(2月 英語・愛憎の二百年/3月 海がつないだニッポン)番組HPはこちら

毎月のテーマが変わる番組ですが、今回の2月3月のカップリングには惹かれました。この4月に全国の公立小学校5、6年生の授業で英語が取り入れられることになり、関係者がいまだその対応に追われている…という報道が最近ありました。とある会社では英語を社内公用語化にする話があるなど、これら英語にまつわる日本国内の対応は、これまでにも似たようなことがありそうだと感じていて。
読む・書く・聞く・話す…時代とともに英語教育のあり方も変わってきていますが、今に残された貴重な資料やエピソード(英語教育に携わってきた功労者の逸話など)が面白く、英語を勉強しなくては!というよりもむしろ、これをきっかけに母語、しいては言語そのものをもっと大切に、興味をもって接していかねばとあらためて思います。

さらに来月から始まる「海がつないだニッポン」。テキストを先に読みましたが、これも相当面白い。海域を国境とし「海外」という言葉で外国を実感してきた日本の、海をめぐるお話。3月の開始が楽しみです。
じゃぽ音っとブログ的には……中国大陸や西洋の芸能や音楽が、三味線や箏、琵琶、尺八、笛などの元になる楽器とともに海を渡り日本に伝わってきたと考えられていますが、この番組をきっかけにはるか昔の歴史やはるか遠い海に想像をめぐらせてみるのも一興なのではと思います。

関連して過去のブログアーカイヴをご紹介。
「大和田ホールと「六段」と」http://d.hatena.ne.jp/japojp/20101212/1292164243
「長崎、生月島へ行った夏」http://d.hatena.ne.jp/japojp/20101012/1286870426
最後にこちらを→「CD&DVD版洋楽渡来考」

(じゃぽ音っと編集部T)