じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

N響 第九ボックスセット (xrcd 8枚組) 発売

ベートーヴェン交響曲 第9番(通称「第九」)と言えば、年末の風物詩になっているが、何故、年末にこの「第九」が演奏されるようになったのか? 「日本独自の文化現象」、「ドイツの指揮者が現地の習慣を日本に伝えた」、「戦後、オーケストラが正月の餅代を稼ぐために始めた」などいろいろな説があるが、どうやら、ドイツの指揮者が現地の習慣を伝えたようである。そして、N響が年末に「第九」を定期的に演奏してそれがラジオやテレビで放送されることにより定着していったようである。
この度、弊財団ではN響の1970年代の第九演奏をxrcd8枚組のボックスセットで発売する。内容は、NHKホールこけら落としをおこなった「ウォルフガング・サバリッシュ」をはじめ、「ロヴロ・フォン・マタチッチ」、「オットマール・スウィトナー」、「フェルディナント・ライトナー」、「ホルト・シュタイン」、「イルジー・ビェロフラーベック」という錚々たる指揮者たちとの共演である。
これはN響の第九演奏の歴史的クロニクルでもあり、また、これらの名演・熱演を定点観測出来るという点でも興味深い作品となっている。音質的にもxrcd(高音質CD)により、躍動感・透明感・臨場感に溢れている。これはNHKのオリジナルマスターテープまで遡り、K2技術を使ったリマスタリング、更にHRカッティング(ダイレクトカッテング)などによる徹底した音質管理により実現できたものである。
年末は是非、このボックスセットを聴きながらお過ごしください。


NHK交響楽団創立85周年記念

*タイトル:NHK交響楽団 1970年代編 ベートーヴェン交響曲 第9番「合唱」
クロニクル(’73-’79) (xrcd 8枚組)
*発売日:2011年12月19日
*価格:28,000円+税
*商品番号:XRCG-30011/8

(xrcd担当)