じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

Tokyo Cantat 2012

ゴールデンウィークも後半というところでしょうか。皆様はお出かけされましたか。
3日(木)は、あいにくの雨模様でしたが、すみだトリフォニーホール錦糸町)で開催された「Tokyo Cantat (トウキョウ・カンタート)2012」のコンサートに行ってまいりました。

すみだトリフォニーホールでは、開場前に長い列が。)
Cantat(カンタート)というのは、一定期間に集中して、合唱のためのコンサート・講習会・公演などを行うイベントを意味する言葉だそうで、Tokyo Cantatは栗山文昭氏が総合プロデューサーを務められ、1996年より毎年開催しているそうです。本年も、4月28日(土)〜5月6日(日)まで「観て、聴いて、歌って」の合唱三昧の9日間、合唱ファンの方!要チェックです。
http://ongakuju.com/t-cantat/index.html
《やまと うたの血脈》の3回目として、日本語の持つ魅力、東北の優しいぬくもりを、最高の作曲家、作品、演奏で聴くコンサート。3日(木)13:00からは【シリーズ I 「日本のコ・ト・バをうたう」古今・新古今・梁塵秘抄〜貴族文化の盛衰〜】の公演があり、本年は「古今和歌集」「新古今和歌集」「梁塵秘抄」が取り上げられました。
演奏曲目は、信時潔/「櫻花(はな)の歌」、柴田南雄男声合唱と小鼓のための「美女打見れば」、国枝春恵/無伴奏混声合唱組曲「花に」より、新実徳英無伴奏混声合唱のための「風の雅歌」、西村朗無伴奏混声合唱のための「式子内親王の七つの歌」、佐藤聰明「秋の曲」です。柴田南雄さんの曲は、高橋明邦さんによる小鼓との共演でした。(◆鼓に関するブログはこちら!)(◆高橋さんはこちらに。)そして、信時潔作品「櫻花(はな)の歌」(いにしへの、いかにせん、吹く風を、さゞなみや、山寺の)は、こちらのCDに収録されています。
『SP音源復刻盤 信時潔作品集成』

18:30からは【シリーズ II 「日本の音素材による合唱」東北〜ぬくもりの うた〜】が開催されました。こちらでは、東北地方の民謡を素材とした作品の数々を聴くことができました。演奏曲目は、小倉朗/「東北地方のわらべうたによる女声合唱曲」より、清水脩/「日本民謡集」より、高田三郎混声合唱とピアノのための「三つの子守歌」、湯山昭/合唱組曲「東北の讃歌」より、入野義朗/「東北民謡による三つの混声合唱」、清瀬保二/女声合唱による「六つの日本民謡」より 、寺嶋陸也/混声合唱とピアノのための 日本民謡によるタブロー第2集「四つの福島民謡」です。清瀬保二さんの作品といえば、「蛇祭り行進」が弊財団理事長のツボ?にはまってしまい、事務所内で大合唱していた…という事がありました。

Tokyo Cantat 事務局 緒方さん。展示は、トウキョウ・カンタートの歩み。手にされているのは、本年度のプログラムです。
さて、5月6日(日)の「クロージング・コンサート」は、講師として来日している、カール・ホグセット、エルヴィン・オルトナー、ピエール・ヴァレー各氏の指揮による、聴きどころ満載のプログラムということです。リゲティシューマンブラームスドビュッシーシューベルトラヴェルコダーイ……と、たくさんの名曲を聴くことが出来そうです!(詳細は公式サイトでご確認ください♪)

(制作担当:うなぎ)