じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

ハンガリー・オーストリア地歌公演(5)

先月よりお伝えしている「ハンガリ−・オーストリア地歌公演」の続き、その5です。
先週お伝えいたしましたハンガリーでの公演は、ハンガリーの首都ブタペストのペスト地区、英雄広場近くにあるレストレン「グンデル(GUNDEL)」の2階にある演奏会場で行われました。(開催日2012.9.16)
ハンガリーの首都ブタペストは、ドナウ川がほぼ町の中心を南北に流れていて、西側がブタ、東側がペストとなっています。ブタ地区には王宮、ペスト地区には国会議事堂、イシュトヴァーン大聖堂があり、それぞれの景観がひろがっています。また、ブタの北方には、旧ブダという意味のオーブダ地区があります。

ドナウ川を挟んで望む王宮(上)
1849年にくさり橋が完成し、ドナウ川によって隔たれていたブタとペストの町がつなげられました。ブタ、ペスト、オーブダの3つの地区が一つに統合されたのは、1873年のことだそうです。(下写真:くさり橋)

楽器と日本から持ってきた毛氈を積んで、バスで移動。

バスの車窓から。
次に公演が行われたのは、オーブダ地区。こちらは町の中心部から離れていて、歴史ある地区で落ち着いた雰囲気のある街です。


会場に到着すると、看板を発見。チラシがはってありました。会場は住宅地の中にありました。会場となったを「Óbudai Társaskör」は、コンサートホールで、普段からいろいろな催し物をされているようです。公式サイトもあります。(開催日2012.9.17)

舞台。

椅子は木製。

ただいまリハーサル中。
演奏は座奏でおこないましたので、日本から緋毛氈を持っていきました。西洋のホールは、椅子に座る演奏ですので、正座になると、どうしてもお客様から見づらくなってしまいます。この日の会場は、お客様が一杯になりましたので、後ろのほうの方は、最後は立ち見していらっしゃいました。
ところで、ハンガリーのお客様の拍手のテンポが、速くなったり遅くなったりしながら揃っているところに驚きました。最初は一拍子という感じでしょうか、そのあと三三七拍子という感じになり、七拍子のところはスピードが速く、また1拍子に戻るという繰り返しでした。
演奏の帰りに見ることができた、綺麗な夜景です。


それでは、次回は最終公演のゲデレー宮殿の様子です。

(制作担当:うなぎ)