じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

秋田魁新報社 武花ファミリー記事掲載

秋田県内では多くの家庭で購読されている秋田魁新報社の“ウォッチング”というコーナーに、「秋田民謡普及に力 プロ活動半世紀超える」として秋田市河辺出身の民謡歌手・武花烈子さんの記事が1月12日(日)に大きく掲載されました。しかもカラーです!

武花烈子さんは、キングレコード専属。1962年にデビューし、一昨年50周年を迎えられました。旦那様は同じく秋田出身の尺八奏者・武花栄風さん、ご長男は津軽三味線小山流総師範・小山竜浩さん、そして娘さんはビクター専属民謡歌手の武花千草さんという民謡一家。お孫さんも民謡を習っているという、素晴らしい武花ファミリーを盛り上げる、まさしく太陽のような存在の武花烈子さんなのです。

さいころから三味線の音に合わせて唄うのが大好きだったという烈子さんは中学生になって本格的に民謡を習い始めたそうです。民謡全国大会での優勝を機に「秋田船方節」「ひでこ節」でデビュー後、これまで東北の民謡を中心に120曲以上をレコーディングされたといいます。武花烈子民謡学院にて日々民謡の指導を行うかたわら、約30年前、門下生や首都圏の秋田出身者らと共に秋田民謡普及協会を設立し、毎年5月には自慢の喉を披露しあう年次大会を開催し、会長として大いに盛り上げて下さいます。武花烈子さんはもちろん現在もキングレコードを代表する民謡歌手として現役でご活躍です。

私ども日本伝統文化振興財団と大変強いつながりがある娘さん、武花千草さんも秋田民謡を習得し、普及活動に精力的に取り組んでいます。千草さんは生まれも育ちも川崎市ですが、「秋田出身の両親を持つ私には、秋田のスピリットが宿っている」と言います。秋田民謡を究めたいという抱負を胸に、「結びうた」という最新アルバムの中に数曲の秋田民謡を収録しました。その唄の中には確かにスピリットが感じられました。勉強熱心なところと表現力の高さは親ゆずりです。

故郷秋田を離れてもこれほどまでに秋田民謡を愛し、川崎という遠い地で秋田民謡の輪を少しずつ大きくしてきたその情熱が、子供へ、そして孫たちへと受け継がれています。その想いに感動します。これからも更に熱く民謡界を盛り上げていただきたいと思っています。


(K)