じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

「ほおずき」鳴らしてみようかと。

例年でしたら清々しい季節なのに、毎日はっきりしないお天気が続きますね。そんな中、「第51回 小唄まつり」(7月5日・6日)の準備は継続中でございます。ご出演者の曲目は様々ですが、開催時の季節柄、夏の「夕立」「水」「涼」「祭り」にちなんだ曲が多いです。
例えば『四万六千日』
♪逢いたさを じっとこらえて釣りしのぶ ちろちろりん 風鈴に風はくるのに 今日この頃は聞きたい噂も風便り そうそうあの日は四万六千日 仲良く買ったほおずきが 泣いて待てとの謎かいな

夏の風物詩「ほおずき市」にちなんだ曲です。

7月10日の、浅草観音様の縁日にお詣りをすると、四万六千日参詣したのと同じ功徳をさずかるといわれ、「さて四万六千日になれば、いつにかわりて朝からえいとうえいとうの参詣なり」と、江戸の昔の滑稽本にも書かれている。前日とその日、境内に“ホオズキ市”が立って、また賑わう。二人して買ったホオズキに想いをよせて、しばらく会わぬ男を慕う女心を西条八十が作詞、作曲の中山小十郎が現代的な旋律で表現している。(解説:舘野善二『復刻・新編 小唄ベスト120(5枚組)』より)

そんな「ほおずき市」で思い出した幼き日のこと。お祭りで買った「ほおずき」の実を破かないように種を取って鳴らすという遊び。私は全然鳴らすことが出来なかったのですが、母が得意がってブーブー(あまり良い音の記憶が無いのですが?)鳴らしていたのを今でも、はっきり覚えています。同じように鳴らす「海ほおずき」も。子供ながらに水の中に赤色やピンク色の不思議なものが並んでいるのが、とても魅力的に見えて買ったのですが、どんなに教わっても結局鳴らすことができず、口の中でモゴモゴしていたのを思い出しました。
今年の「ほおずき市」は、ちょうど土日にあたりますね。飾っておくのも素敵ですが、再挑戦してみようかなと。(笑)

(japogirl)