じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

ヨコハマトリエンナーレへ

先日10月にしては、ちょっと暑かった薄曇りの土曜日に、現代アートの国際展『ヨコハマトリエンナーレ2011』へ行ってきました。

開催概要
ヨコハマトリエンナーレ2011のタイトルは、「OUR MAGIC HOUR」。 横浜美術館日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)をメイン会場に、世界や日常の不思議、魔法のような力、さらには神話等に言及した作品に注目し、国内外で活躍する現代美術家の作品をはじめ、横浜美術館の所蔵品なども織り込んだダイナミックな展示を企画します。(HPより)

会期=2011年8月6日(土)→11月6日(日)
会場=横浜美術館日本郵船海岸通倉庫、その他周辺地域
友達がテレビで見て面白そうだと誘ってくれました。よく解らなかったけれど、行けば何とかなるか?と。馬車道駅でチケットを購入して、第一の目的地「日本郵船海岸通倉庫」へ。案の定、迷いながらも到着。倉庫街って建物が全部同じに見えます(^^;あまりよくわからない現代アートは、不思議の固まり?!だけど子供の頃のように、初めて見る物へのワクワクする気分で探索 p(^^)q

倉庫は1階から3階に作品が展示されていて、うっそうと茂った木が、あたかも1階から3階迄筒抜けて生えているようにつくられていました。そして1階には陶土でつくったカバがドーンと。

中でも見入ってしまったのは、イスラエルの女性アーティスト、シガリット・ランダウさんの映像作品でした。タイトルは『死視』 DeadSee 2005(死海で撮影されたDeadSeaを掛けているようです)死海イスラエルとヨルダンに接する湖・・・(最初、死海だと解らずに映像を見ながら、波はそんなに強くないから池?湖?それとも人口プール?と色々と想像)死海は塩分濃度が高すぎて魚も棲めないそうですね。そこに500個のスイカが繋がっていて、くるくると巻かれている円の間に女性の全裸の姿がありました。途中から観た時は、それがどのくらいの大きさなのかすぐには把握できず、人間らしき姿はお人形が浮いているのかと。どんどん円がほどけていき、画像も近づいていくと生身の人間の女性が浮かんでいたかと思ったら、泳ぎだしたっ!なんとこの女性、作者自身だそうです。スイカイスラエルの特産物。真っ赤な実の色はなんとも言えず。色彩の美しさの向こうには何か心が痛くなる感じが、幻想的な何ともいえないゆっくりとした動きの奥には激しい力強さを感じる作品でした。そしてこの映像の手前には、有刺鉄線に死海の塩を結晶させた立体作品も展示されていました。
 

見応えのある作品を後に、横浜美術館へ。

空が広いYOKOHAMAは気持ち良かった。

(japogirl)