じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

長岡すみ子の会創立35周年記念発表会

民謡の「長岡すみ子の会」の創立35周年を記念した発表会が、12月2日(日)富山県民会館大ホールにて1000人以上のお客様を迎えて開催されました。

オープニングは「祝儀曲加賀」「長崎のんのこ節」他4曲のご祝儀曲メドレーで華やかな幕開け。

会員の日頃の練習の成果が存分に発揮された歌声に合わせて、兼生八千代社中、梅津千恵子社中がきれのよい踊りを披露。米寿のコーナーでは、88歳になられる会員2名が若々しい唄声を、小中学生のコーナーでは4名の子どもたちが大人顔負けの元気な歌声を私達に聞かせてくれました。
今年名取となった中村澪さん、優さん姉妹も「麦屋節」「布施谷節」「越中おわら節」の3曲を唄い、会場をわかせました。

そして、この記念発表会に合わせて発売となった長岡すみ子さんの新曲「山中雨情」「寿ぎ舞扇」も、踊りを添えて披露されました。


他に尺八の平山火山さん、箏奏者の桂博子さんによる「春の海」の演奏に魅了され、ゲスト出演した北陸民謡の第一人者加賀山昭さんによる「新相馬節」「越前馬子唄」「珠洲山曳き唄」、津軽民謡の須藤圭子さんによる「津軽じょんから節」「津軽よされ節」「津軽山唄」では、たのしいおしゃべりも加わって会場は大変盛り上がりました。

フィナーレは、出演者全員、会場の客様も一緒に「花笠音頭」を楽しく唄い、楽しい雰囲気の中で終演となりました。

長岡すみ子の会の皆さんが、富山をはじめ、北陸、そして日本の民謡の魅力を私達に見せてくれたという感想の発表会でした。今後、40年、50年と続けていただき、次世代へ民謡の文化をつないでいただきたいと思います。

(K)