じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

姫路城大天守45年ぶりの本格修理

一昨年の秋の事になりますが新国立劇場で『天守物語』を観てこのブログでもご紹介致しました→泉鏡花、円熟期の傑作「天守物語」 - じゃぽブログ

泉鏡花原作の『天守物語』の舞台は、日本で初めて世界遺産になった姫路城(兵庫県姫路市)。その劇を演出された白井晃氏が、制作にはいる前に姫路城を訪れたところ、保存修理工事中のために天守に覆いがかかって見ることができなかった、とおっしゃっていました。

このホームページを参照すると→himejijo-syuri.jp、保存修理についてのページに「平成21年度から姫路城大天守の保存修理事業に着手」とあります→himejijo-syuri.jp
今回は45年ぶりの本格修理となり、工事期間は平成21年の工事着工から丸5年、来年までかかるそうです。下の写真は上記ホームページのフォトバンクより「三の丸から見た天空の白鷺」(覆いとなっている壁面に城の絵が描いてあります)

同フォトバンクより「7階からの展望」

姫路城では修復中の期間に限り、この改修工事中も7階と8階の展示ホールから修復作業を見学することができるようです。いろいろと調べてみると「土日休日は来城者が多く、修理見学ができるフロアへ上がるエレベーター待ちの長蛇の列を見てあきらめて帰る人もいる」という情報もありましたので「天空の白鷺」サイトに掲載されていた見学受付担当に電話で確認したところ、「混雑時でもエレベーターの待ち時間は、10〜15分程度です」とのことでした。
しかしながら・・・正月休み中の1月2日に行ってみたところ、エレベーターの下は1時間待ちの列! 諦めて、次回見学したいと思います。混雑が見込まれる日にいらっしゃる方は「天空の白鷺」サイトから見学予約ができますので、予約されることをお勧めします→himejijo-syuri.jp

姫路まで来てせっかく入城したのですから、西の丸に位置する化粧櫓(けしょうやぐら)の中を見学して帰りました。西の丸の櫓群は、本多忠政の嫡男・忠刻と徳川家康の孫・千姫の居館として、千姫の化粧料10万石で元和4年(1618年)に造営した建造物群とのこと。
化粧櫓は千姫が男山の天満宮を遥拝する時に休息し、化粧を直したと伝えられています。こちらが千姫が遥拝した男山の天満宮が見える窓からの風景です。

最後に、化粧櫓を外から見たところ。

おまけ:有名なあの「播州皿屋敷お菊井戸」。城内にあります。

(J)