じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

音楽遊覧飛行エイジアンクルーズ

今年2012年4月からNHK-FMで始まった、音楽評論家のサラーム海上(Salam Unagami)さんの番組「音楽遊覧飛行エイジアンクルーズ」がオススメです。放送時間は、毎月第三週の月曜から木曜までの朝9:20 から 10:00 までの40分間。再放送が、翌週の夕方17:20から18:00です。

この時間帯は『音楽遊覧飛行』と題したプログラムで、NHKの紹介文によれば、「週替わりのパーソナリティが、さまざまなシーンを彷彿とさせる音楽や、地域や文化に根ざした音楽を紹介し、心の旅へといざないます。また、ちょっとしたお役立ちミニ情報も盛り込んで、世界中を遊覧飛行した気分になれるような名曲の数々をお届けします」という、番組構成です。週毎のパーソナリティは、榊原広子さん(フォーク・デュオのダ・カーポで活躍されている歌手)、吉村喜彦さん(作家)、サラーム海上さん、中川安奈さん(女優)の四名。

ラジオというのは、つかず離れずの意識のなかで音楽と触れ合えるし、ときには新鮮な「出会い」もあります。受動的なようでいて、映像がなく音だけのメディアなので、自分の感性にふっと働きかけてきた時に、色々な想像力が刺激されるところも魅力的。ラジオを聞く習慣のある人とない人では、感覚的な自由度とか即興性とかの面で違いがあるようにも思います。

ところで、この番組でサラーム海上さんが紹介する音楽は、どれも魅力的なものばかり。じつは私も数回だけしか聴いていないのですが、曲名や演奏者名をメモする回数が多い、多い。

でもそうした気に入った曲をCDやLPで入手しようとすると、既に廃盤だったり、輸入盤で限られた流通ルートを調べないといけないとか、色々とハードルが高いという現実も…。そこでなのか、優しいサラーム海上さんが、ご自分のサイトで同番組でかけた音楽の動画(あるいはそれに近い雰囲気のもの)を紹介してくださっています。これは有り難い!

本当ならばサラームさんの語りと一緒にこれらの音楽を聴いたほうが百倍楽しいのですが、どうしてもラジオを聴けないという方や、番組を聴いてお気に入りになった音楽をもう一度かみしめたいという方は(私もその一人ですが…)、ぜひアクセスしてみてください。きっと新しい音との出会いが待っています。
http://www.chez-salam.com/radio/asiancruise201206.html

サラーム海上さんのホームページ(トップページ)はこちら→
NHKの同番組ホームページはこちら→


サラーム海上さんはご自身のホームページを見れば分かるように、さまざまな活動を展開されています。そのなかのひとつですが、当財団主催で今年から開始する《第1回 東京[無形文化]祭》の「パキスタンの歌姫サナム・マールヴィー」の公演ではナビゲーターを担当していただきます。

今、パキスタンやインドで絶大な人気の歌姫サナム・マールヴィーが、スーフィー・ソングやパキスタン・シンド州の民謡を熱唱します。人気沸騰中のアルゴーザー(二本組のたて笛)奏者アクバル・ハミースー・ハーンやNo.1ドーリーのファイブ・スター・ミュージカル・グループも来日。今、一番ホットな最高のパキスタン音楽を満喫できるたった一夜だけの豪華なコンサート。

パキスタンの歌姫サナム・マールヴィー スーフィー・ソングを歌う
パキスタン・イスラム共和国

日時:2012年7月17日(火) 18:30開場、19:00開演
会場:Bunkamuraオーチャードホール
出演:サナム・マールヴィー(歌)/アクバル・ハミースー・ハーン(アルゴーザー)/アマーナト・アリー(ハールモニウム)/バーバル・アリー(バースリー)/カーシフ・アリー(タブラー)/ファイブ・スター・ミュージカル・グループ(ドーリー)/サギール・アフマド(ドール)/ムハンマド・アスガル(チムター)/ムハンマドフサイン(ドール)/ハーミド・アリー(マネージャー)/アトハル・ラスル(美術)

ナビゲーター:サラーム海上(よろずエキゾ風物ライター)
企画監修:村山和之(和光大学表現学部兼任講師)

入場料:全席指定 6,500円/学生席 3,500円(当日受付時に学生証の提示が必要になります)
チケット発売中:イープラス /チケットぴあpia Bunkamuraオンラインチケット Bunkamuraチケットセンター 電話03-3477-9999 (10:00-17:30)

同フェスティヴァルの公式サイトに、もっと詳しい紹介が掲載されています。→

(堀内)