じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

藤井昭子第66回地歌ライブ拝見

先日12月2日(月)、今年最後となる藤井昭子さんの地歌ライブ「藤井昭子 第66回地歌ライブ」を拝見してきました。
東京・本郷にある求道会館(東京都指定有形文化財)は地歌ライブの拠点。「半年ぶりのホームグラウンドで…」とステージ上で藤井昭子さんがお話していましたが、たしかに久しぶりの感じがします。求道会館はどこか温もりのある響きのあるホールという印象。音響の専門家でもない私の説明ではちょっと心許ないですが、ぜひともコンサートにお越しいただき、ご自身の耳でお確かめになってみてはいかがでしょうか?
今回は「端唄物〜地歌の原点を訪ねる」と題され、それぞれに趣が異なる四曲。

「芦刈」三弦:藤井昭子

「筆の跡」三弦(本手):藤井昭子 三弦(替手):安藤啓子

「すり鉢・れん木」三弦(すり鉢):藤井昭子 三弦(れん木):塚本徳

「菊の露」三弦:藤井昭子 尺八:徳丸十盟
なかでも「すり鉢・れん木」におけるお二人の打合せ(二つの曲を合わせて演奏すること)はお見事! どの曲も気品にあふれ、風情たっぷりで素晴らしかったです。
来年の地歌ライブですが、その日程が決まった折には、今年あらたに立ち上げた公演情報(http://concert.jtcf.jp/)にてご紹介いたします。ご覧になったことのない方はぜひお越しください!

(じゃぽマガジン編集 Tas)