じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

今年を振り返り

昨日は仕事納め。
多くの皆様から頂きましたこの一年間のご厚誼ご協力に、財団スタッフ一同を代表致しまして心より厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
さて、今日から大晦日までの3日間は、財団スタッフが各人の個性を発揮しつつ、一日の休みもなく更新を続けて参りました「じゃぽ音っとブログ」の折々の記事を取り上げながら、当財団の今年一年間の活動を振り返りたいと思います。


★まずは正月2日のブログから。
現住所の西神田に引っ越す前、目黒オフィスマンションの屋上から撮影した、建設中の東京スカイツリーと東京タワーがふたつ並ぶ写真です。

ブログには、『スカイツリーが完成して634メートルになると、333メートルの東京タワーとこの場所から見比べて、さてどちらが高くなるのでしょうか?』
正解は、東京タワーでした。東日本大震災発生の1週間後に完成時の高さ634mに到達したスカイツリーですが、目黒から距離が近い東京タワーのほうがだいぶ高く見えています。
今日、12月29日撮影の同じ屋上からの写真です。今日はここ数日のうちでやや暖かく、薄く靄がかかっていてスカイツリーが遠く霞んでいます。ご覧になれますか? ブログ全文はこちらのページです。



★2日後の1月4日に財団事務所移転のお知らせを致しました。カレンダーの△が片付けと引越し、○→から新オフィスでした。


★1月7日のブログでは、当財団賞(第十一回)を受賞された能楽師、片山清司さんをご紹介。
『片山さんは片山九郎右衛門を襲名し、今年から十世を名乗られています。じゃぽ音っとHPの「財団賞受賞者の声」に、厳しい能の世界で育ち、さらに能の絵本出版も手掛ける片山さんの思いが語られています。こちらのページです』


★1月15日に無事引っ越し、翌日16日のブログから『三宅坂の梅』。
『今日は東京、三宅坂国立劇場小劇場で「邦楽鑑賞会―三曲の会」がありました。国立劇場へはいつも地下鉄の半蔵門駅永田町駅から行くので、建物の裏からまわりこむようにして入ります。新年初めての演奏会なので、正面から訪ねてみました。国立劇場は前の道路をはさんでお堀、その向こうは皇居で半蔵門が見えます。寒風のなかを皇居一周するランナーの姿も。』



『劇場の前庭には、いろいろな木が植えられています。ほとんどはまだ冬の姿ですが、紅梅がほころんでいました。かすかにいい香りがします。』






★1月21日のブログは、通常のCDに視覚障碍者向けに点字・大活字の解説書を付けた「日本の伝統音楽バリアフリーCD 10作品」の紹介でした。この作品は、全国160箇所の点字図書館・盲学校に寄贈させて頂きました。更に、音声解説もサイトから試聴・ダウンロード出来るものです。

視覚障碍者の方たちにも解説を読みながら音楽を聴いていただこうと財団が企画したものです。今回寄贈した学校などからも感謝のお手紙もたくさんいただきました。作品の内容は、「日本音楽入門」、「雅楽」、「声明」、「能」、「歌舞伎名台詞集」、「日本の民謡」、「尺八」、「箏曲 宮城道雄」、「津軽三味線」、「日本の太鼓」の10作品からなる日本の伝統音楽シリーズです


★少し日を飛んで、2月7日のブログは、府中の森芸術劇場ウィーンホールでの雅楽・伶楽舎のレコーディング紹介でした。伶楽舎を主宰する芝祐靖(しば・すけやす)さんは、今年10月に文化功労者に選ばれました。
この日のブログには、アルバムの企画紹介、録音エピソードに加えて、普段はあまり見られない珍しい楽器の数々・・律鐘(りっしょう)、方響(ほうきょう)、ハープのような楽器、箜篌(くご)、磁鼓(じこ)・・などがホール内で撮影された写真で紹介されています。是非ご覧ください。全文はこちらのページです。


★2月11日のブログは、財団が目黒から引っ越ししてきたばかりの神保町界隈から『周恩来ここに学ぶ』。

周恩来ここに学ぶ」東亜高等予備学校跡
この碑が置かれているのは、千代田区神保町愛全公園。公園には石碑のとなりにその由来も記されています。ブログ全文はこちらのページです。




そう言えば、お隣の東方学会本館ビル(大正15年建設)には、日中友好協会事務所もあります。東方学会(旧上野塾)は<千代田区景観まちづくり重要物件>にも指定されています。こちらのページに外観と、その他の千代田区物件?が掲載されています。


★2月24日は、琉球王国から徳川幕府に160年間にわたって「江戸上り(のぼり)」という使者を派遣した折に演じられた、中国系宮廷音楽・御座楽(うざがく)や琉球舞踊・中国劇(打花鼓)などの一夜限りの復活公演と、当財団の御座楽復刻CDアルバムの紹介でした。ブログ全文はこちらのページです。


★月が替わり、3月7日は「尺八工房訪問記」と題するブログ。墨田区の尺八工房まつもと様を訪ねたレポートでした。
尺八製作に使用されている数々のヤスリをはじめ、特殊なのこぎり、飾りや修理につかう籐、完成した尺八などの写真紹介と、現代の尺八製造のあり方が紹介されています。ブログ全文はこちらのページです。





★そして3月11日14時46分18秒、東日本大震災が発生しました。
地震から2日後、2月13日のブログには、『夜に入ってからもここ東京でも余震が続きます。』と、緊迫した様子が窺える『東日本大震災、私なりの今のまとめ』と題した、当財団スタッフからのメッセージが掲載されています。その時点で有益と考えた様々なHP情報も紹介されています。ブログ全文はこちらのページです。

今日、12月29日はここまでとします。
また明日、続く日々を振り返りたいと思います。

(理事長 藤本)