こんにちは。不安定なお天気で、昨日は少し風が強いですね。
すっかりブログネタ切れになってしまった制作担当うなぎです。
……ううっ、何も思い浮かばないっ。悲しすぎる。
CS放送で、東野圭吾さん原作のテレビドラマ『白夜行』(2006年制作)が再放送されていたので何となく見ていましたら、どっぷりはまってしまいました。普段あまりテレビを見ないものですからドラマ化されているのは今まで知らず、初めて見たのですが、、、、悲しく切ないストーリですね。
私は普段から、よろよろ(にょろにょろ?)しているので、いろいろなものが流行して、そして消えて行く速度に、ついていけないと思う時があるのですが、その点、伝統芸能、伝統音楽の世界は、安定してるので良いですね。能の《高砂》も、尺八の《鹿の遠音》も、箏の《六段》も、長唄《勧進帳》も、きっと昔も未来も変わらないと思います。……と、すこし感傷にひたっているうちに、《勧進帳》で思い出しました!
今日は、長唄のお三味線をご紹介いたします。
長唄の方にお三味線の写真を撮らせていただいていたのでした。
長唄のお三味線は、細棹(ほそざお)と呼ばれる種類の三味線です。義太夫などでは、太棹(ふとざお)、地歌などでは中棹(ちゅうざお)と呼ばれる三味線が用いられます。
胴(どう)と呼ばれる部分は、以前ご紹介したことがある◆地歌のお三味線とそれほど変わりはないですね。
違う部分は、駒(こま)でしょうか。
長唄の駒は象牙でできていて、薄くて軽いそうです。そうすることで、華やかな音を鳴らすことができます。地歌には、鼈甲(べっこう)や水牛が使用され、裏側に鉛のおもりが入っています。そのようにして、すこし渋い音色を出すことが出来ます。皮の張り具合や、その日の天候などによって、駒のおもりの重さの選んで、音色を調整したりします。
長唄の駒。たくさんお持ちですね!オーボエのリードみたいです。
長唄は、歌舞伎や舞踊を見に行くと聴くことができます。もちろん長唄演奏会もあります。是非、会場に足を運んでみてください。笛や鼓も入って、とても華やかで迫力があります。
弊財団より長唄のCDもリリースしております。作品検索からジャンル「長唄」で検索してみてください。
『ビクター邦楽名曲選 9 歌舞伎/勧進帳』
『ビクター舞踊名曲選(13)[長唄]藤娘 — 大津絵藤娘 — (潮来・藤音頭入り)/七段目おかる』
(制作担当:うなぎ)