じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

『旅立ちの日に』(2)

電車の中で、向かい側の席の人が読んでいた新聞の1面に、前田敦子さんの名前が大きく載っていました。
もちろんAKB48の楽曲は、自然に耳に入ってきていましたし、総選挙とかすごいなぁ…と思ったりはしていましたが、メンバーの名前も知らず、すこし離れたところから活躍を拝見していました。
先日、偶然見た歌謡曲番組は、前田敦子さんの卒業スペシャルでした。「どうして卒業してしまうの?」くらいの思いで見ていたのですが、お別れと言えばやはりサプライズでしょうか。メンバーが前田さんに内緒で、卒業式の定番曲『旅立ちの日に』を練習し、番組でコーラスをプレゼントしていました。メンバーの皆さんも前田さんも涙し、こちらもつられてもらい泣き、というところです。
AKB48のことを全然知らなかったのに、急に「あっちゃん頑張れ!」と言いたくなってしまうような、そんな力が歌にはありますよね。
旅立ちの日に』については、以前ご紹介したことがある(◆)のですが、こちらのCDに収録されています。児童合唱のCDですが、名曲揃いです。大人の方も楽しめる内容で、学校の先生や、合唱指導の先生方にも、手にしていただきたい2枚組です。

本日は、その中から『翼をください』をご紹介します。このCDが出てからしばらくして、ご自身のブログにコメントしてくださった、牧戸太郎さん(ありがとうございます!)の編曲です。
山上路夫さん作詞、村井邦彦さん作曲で、フォークグループの「赤い鳥」が1971年に発売した曲です。その後、橋本祥路さんにより合唱曲として編曲されたものが教科書に掲載されて以来、40年もの長い年月にわたり、若者の心の歌として、いまもなお歌い継がれています。牧戸さんの編曲は、女声3部のポップなアレンジです。
2010年に発売されたAKB48の15作目のシングル「桜の栞」(作詞:秋元康、作曲:上杉洋史、編曲:光田健一) は、平成J-POPとしては、めずらしい合唱曲とのことで、こちらの楽曲も牧戸さんが混声3部に編曲されています。(「児童合唱まるかじり」には収録されていませんが…)
これからも、たくさんの曲をご紹介したいと思っています。かわいいCDジャケットは、ミボタさんのイラストです。箱を開けると…♪♪♪

(制作担当:うなぎ)