じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

「卅三間堂棟由来」11/20発売!

京都の三十三間堂のお土産に、特製楊枝(ようじ)をいただきました。

いつもお世話になっているT先生に、今年の財団賞受賞者、豊竹呂勢大夫さんの副賞DVD収録曲は「卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)」で、CDも同時に出ますとお伝えしていたところ、とても喜んでくださり、京都に行く機会があったからと求めてきてくださったのでした。

じゃぽ音っと作品情報:CD 卅三間堂棟由来/ 豊竹呂勢大夫/鶴澤清治
以前の記事でも紹介しましたが(→豊竹呂勢大夫さん財団賞副賞DVD11月発売 - じゃぽブログ)、「卅三間堂棟由来」は三十三間堂の建立の際、棟木に使われたという伝説の柳、お柳(りゅう)さんにまつわるお話です。一瞬、この楊枝はお柳さんを削ったもの?と早合点して驚いたのですが、そうではなく、三十三間堂は柳と切っても切れない関係があるようです。
ようじを「楊枝」と書くのは、辞書によれば「もと楊柳(=やなぎ)の材を用いたところから」ということ。「楊枝」には「楊(やなぎ)の枝」と「つまようじ」の両方の意味があることから、少々ややこしくなっていますが、パッケージに次のように書いてありました。

三十三間堂平安時代の終わりに建立され、ご本尊の千手観音さまはその手に諸病を除くという楊枝(やなぎ)を持っています。
また、毎年正月の十五日に一番近い日曜には「楊枝のお加持」が行われています。この法要は、当院を開かれた後白河法皇の頭痛平癒にあやかる霊験あらたかな行事で、七日間祈願した法水を『人の熱悩を除く』といわれる霊木・楊枝で参拝者にふりかけ、無病息災のご利益を授けるという修法です。
また、仏教ではお釈迦さまが弟子たちに楊枝を奨めたとされ、『禍の門』といわれる口中の毒気を除くことにより、心の中まで清浄になるのだと教えています。昔から歯の健康=心身の健康ということが明らかだったのです!
     三十三間堂「特製楊枝」

三十三間堂の公式サイトにも、「楊枝のお加持(やなぎのおかじ)大法要」のことが出ています。→蓮華王院 三十三間堂
毎年成人式の頃になると、三十三間堂で新成人が晴れ着姿で矢を射る「通し矢」がTVのニュースでよく流れますが、この行事と同日に行われているのですね。
さて、今年の財団賞受賞者の豊竹呂勢大夫さんと、三味線の人間国宝鶴澤清治さんによる義太夫節「卅三間堂棟由来」のCDとDVDは、いよいよ明日11月20日発売です。
ぜひ聴いて、観てください。DVDは呂勢大夫さんの財団賞の副賞として制作されたもので、収録音源はどちらも同じ内容です。

じゃぽ音っと作品情報:第十七回日本伝統文化振興財団賞 豊竹呂勢大夫(人形浄瑠璃文楽 太夫) [日本伝統文化振興財団賞受賞制作DVD] /  豊竹呂勢大夫/鶴澤清治

(Y)