今週末に行われる公演「よみがえる琉球芸能 江戸上り」をご紹介します。
琉球王国では薩摩藩の支配下に置かれてから国王即位や徳川将軍の代替わりのたびに、幕府へ使者を派遣しました。これを「江戸上り(のぼり)」と言い、その一行は江戸城や薩摩江戸屋敷で中国系宮廷音楽・御座楽(うざがく)や琉球舞踊・中国劇(打花鼓)などを披露しました。
その様子を描いた絵巻物から、当時の“江戸上り芸能”を現代に蘇らせ、160年の時を超え、一夜限りの復活を遂げます。
よみがえる琉球芸能 江戸上り
http://edonobori.jp/schedule/index.html
「江戸上り」絵巻が160年の時を超え、一夜限りよみがえる。
●2011年2月26日(土)
●場所:三越劇場(日本橋)
●時間:開場17:00/開演17:30
●出演:御座楽復元演奏研究会・新潮劇院
残念ながらチケットは完売しているようなのですが、この公演の様子は「蘇る琉球芸能 江戸上り映画製作実行委員会」が製作しているドキュメンタリー映画でご覧いただけるようです。舞踊、御座楽、唐躍の実演や衣装、小道具、楽器など1832年に描かれた絵巻物から現代に蘇らせようとする「江戸上り芸能」復活までのプロセスを、この三越劇場公演を柱にし、平成23年春の完成を予定しているそうです。楽しみに待ちたいと思います。(上映は2011年夏予定)
尚、首里城の宮廷音楽として演奏されていた中国伝来の音楽「御座楽(うざがく)」は、CDでお楽しみいただくことができます。御座楽復元演奏研究会のみなさんが、当時の楽器と奏法を10年の歳月をかけて復元したものを収録しました。ご興味がありましたら、ぜひ一度お聴きください。
じゃぽ音っと作品情報:幻の琉球王府宮廷楽 御座楽 / 編曲・演奏:御座楽復元演奏研究会
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