じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

ひな祭り

今日は3月3日、桃の節句。今年のひな祭りはとても寒い1日でしたね。ひな祭りにはいろんな思い出があると思いますが、いかがですか?私は幼い頃、家に帰って和室に美しい雛人形が飾られているのを見て興奮し、姉達とはしゃぎまわっていましたね。ですが、雛人形が飾られている数日間、家に大事なお客様が泊まっているような緊張した気持ちだったことも、このブログを書きながら思い出しました。

美しく飾られた雛人形を前に、私たち姉妹の為に母や祖母が作ってくれたちらし寿司やお吸いものをいただき、そしておやつの時間には桜餅やひなあられ、子供にとっては夢のような1日でした。ひなまつりは女の子のすこやかな成長を祈る節句。今になって、その頃の親や祖母の思いを大変ありがたく感じています。

ひな祭りの曲と言えば、やはり「うれしいひなまつり」(作詞:サトウハチロー/作曲:河村光陽)。これからもずっと歌い継がれていくであろうこの曲を、日本人として大事にしたいです。

当財団からリリースされている作品の中に、「笛による日本の抒情歌 寶山左衛門」というCDがあります。その中に「うれしいひなまつり」が収録されているのでご紹介します。(人間国宝寶山左衛門氏は、残念ながら昨年8月にお亡くなりになりました。) 歌は入っておりませんが、邦楽器のみで演奏され、箏曲「六段」と組み合わされた「うれしいひなまつり」をぜひ聴いてみてください。

じゃぽ音っと作品情報:笛による日本の抒情歌(SHM-CD盤) /  寶山左衛門


筝曲「六段」が関係する作品として、3月23日に発売になる『箏曲「六段」とグレゴリオ聖歌クレド」』。こちらのブログもご覧下さい。→→→(2011年2月25日「日本伝統音楽とキリシタン音楽との出会い - じゃぽブログ」)

(K)