じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

林洋子さんの宮沢賢治「雪渡り」

宮沢賢治ひとり語り、クラムボンの会・林洋子さんから本日お手紙をいただきました。そのなかに“賢治さんと往くイーハトーブまごころ公演”として、まさにこの今、岩手県の被災地で“まごころ公演”をされていることが記されていました。
さっそくですが、情報を掲載させていただきます。

賢治さんと往くイーハトーブまごころ公演〈入場無料〉
林洋子ひとり語り――宮沢賢治雪渡り」「雨ニモマケズ

6月18日(土) 大槌町 吉里吉里旧中学校体育館避難所 午後1:30開演
6月19日(日) 山田町 県立山田高校体育館避難所 午後2:00開演
6月20日(月) 大船渡市 カメリアホール避難所 午後1:30開演
6月22日(水) 野田村 海蔵院別館元避難所 午後6:00開演


林洋子さんにとって“大船渡、釜石、陸前高田宮古普代村、野田村は、何度も「ひとり語り 宮沢賢治」の出前講演に伺ったところ”とのことです。これはなかなかできることではありません。
雪渡り」は「キックキックトントン、キックキックトントン…」とリズミカルな歌が入る愉快な演目で、上のお知らせにあるいくつかの写真のような、楽しげな林洋子さんの姿が目に浮かびます。遠い空からですが、ご盛会を心からお祈りしています!

林洋子さんクラムボンの会、出前注文メニューをご紹介します。ご本人が普段から「これは朗読ではなく“ひとり語り”」とおっしゃることが公演を拝見すると本当によくわかります。どのメニューもじつに素晴らしく、昨年活動30周年を迎えて国内外の公演は1700回に迫り、総観客数31万人に近づいているというのは、本当に凄いことだと思います。ぜひ一度でも機会がありましたら、公演に足をお運びください。ひきこまれること請け合いです。

A:アイリッシュ・ハープと語り「やまなし」「よだかの星
語り・演出:林洋子 アイリッシュ・ハープ:梅津三知代 斎藤綾子 作曲:「やまなし」千秋次郎 音楽:「よだかの星カルミナ・ブラーナより
B:シタール弾き語り「雁の童子
語り・演奏・演出:林洋子 黒子:伊藤潤 シタール指導:堀之内幸二
C:笛とお囃子と語り「いちょうの実」「雪わたり」
語り・演出:林洋子 笛とお囃子:松浦孝成 作曲:廣瀬量平
D:薩摩琵琶弾き語り「なめとこ山の熊」「文語詩朗唱」
語り・演奏・演出:林洋子 黒子:伊藤潤 薩摩琵琶指導:田中之雄 「文語詩」作曲:林洋子
E:林洋子独演 薩摩琵琶弾き語り「なめとこ山の熊」「文語詩朗唱」
語り・演奏・演出:林洋子 「文語詩」作曲:林洋子

あわせて、ご出演されているCDのご紹介とじゃぽ音っと内公演レポート記事(D:薩摩琵琶弾き語り「なめとこ山の熊」「文語詩朗唱」のときでした)→)
「林洋子 宮沢賢治ひとりがたり 1」(VZCG-713)
「林洋子 宮沢賢治ひとりがたり 2」(VZCG-714)
「林洋子 宮沢賢治ひとりがたり 3」(VZCG-715)
「無声慟哭・心象スケッチ」髙田三郎(VZCC-1)
公式HP「クラムボンの会−林洋子ひとり語り 宮沢賢治はこちら→

また当ブログから林洋子さんに関しての記事もぜひ→
林洋子、語りの世界〜宮沢賢治「雪わたり」【2010年10月30日】「なめとこ山の熊」そして「巨豚」【2010年11月04日】クラムボンの会主宰 林洋子さん【2010年11月05日】クラムボンの会 林洋子さん【2010年11月25日】宮沢賢治記念館へ(今年を振り返る)【2010年12月17日】東京にも雪が降る【2011年2月14日】

(じゃぽ音っと編集部T)