12月9日、“踊る民謡歌手”岸千恵子さん(EMIミュージックジャパン)がお亡くなりになりました。69歳という若さでした。
ステージをところせましと動き回り、大きな身ぶり手ぶりで歌う岸千恵子さん独特のスタイルは「揺さぶり民謡」と呼ばれ、その独特なスタイルが話題となりました。その後「千恵っ子よされ」(作詞:志賀大介/作曲:山中博)が大ヒット。故郷の津軽弁で話す親しみやすいキャラクターも広く愛され、1988年にはNHK紅白歌合戦に「津軽じょんから節」で初出場されました。
私は学生の頃からこの「千恵っ子よされ」が大好きで、テレビで岸千恵子さんが歌うのを見て元気をもらい、一緒に口ずさみ、社会人になってからは仲間とカラオケに行って、この「千恵っ子よされ」を唄ったりしていました。岸千恵子さんご本人と重ねて故郷を思う気持ちを歌った歌詞と、「津軽よされ節」同様に調子の良いメロディーが心地よく、不思議と盛り上がって、最後の「ハッ!」という掛け声は皆で歌ったりしました。
昨日、都内で葬儀・告別式が営まれ、本当のお別れになってしまいましたが、岸千恵子さんが残した津軽民謡への思い、歌への思いは、ずっと生き続けると思います。
その岸千恵子さんの弟子として、共に全国をまわっていたのが民謡歌手の須藤圭子さん(ビクター)です。
ショーの中歌などの経験を重ね、師匠から学んだ豊かな表現力を武器に、現在は各地でのショーのほか、テレビやラジオで活躍中です。2013年にデビュー25周年を迎える須藤圭子さん。今後も津軽民謡を中心に、「千恵っ子よされ」のような歌謡曲なども加えながら頑張って欲しいと思っています。
最後になりましたが、私たちを楽しませてくれた岸千恵子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
(K)