じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

鈴木俊哉・吉村七重「新しい古楽器」(2012)


 

『新しい古楽器』
日時:
2012年2月11日(土)15時開演
会場:
淀橋教会・小原記念チャペル(東京都新宿区)
料金:
当日(前売) 一般 4,000円(3,500円) 学生 3,000円(2,500円)
出演:
鈴木俊哉(リコーダー)、吉村七重(箏・二十絃箏)、宮田まゆみ(笙)
曲目:
サルヴァトーレ・シャリーノ(b.1947)
風によって対蹠地から運ばれた手紙(2000/2005)[リコーダーソロ]
細川俊夫(b.1955)
待雪草(2009 日本初演)[テナーリコーダー〈後記:当日は鈴木俊哉編のバス・リコーダー版による演奏〉、箏]
徳永崇(b.1973)
委嘱新作(2012 初演)[リコーダー、二十絃箏、笙]
ジョヴァンニ・バッサーノ(1558-1617?)
リチェルカータ第1番 [リコーダーソロ]
川上統(b.1979)
軍鶏(2010)[リコーダー、笙]
日野原秀彦(b.1964)
月湾抄(2005/2011)[笙、箏、リコーダー]

主催:鈴木俊哉
問い合わせ:プロ アルテ ムジケ(03-3943-6677)
http://www.proarte.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=677

昨年もちょうど同じような時期に、この教会で鈴木さんと吉村さんのデュオを聴きましたが、会場は電気ストーブが数台あるだけで、ストーブから離れた席に座ると底冷えがとても厳しかったです。休憩時間にホット缶コーヒーで身体を温めました。当日お出でになる方は、早めに来て席を確保したほうがよいでしょう。聴き応えのあるプログラムなので、楽しみです。

こちらの動画は、鈴木俊哉さんの演奏による、第22回入野賞受賞作品のエマヌエーレ・カサーレ Emanuele Casale作曲「スタジオ 2a "Studio 2a for bass recorder and tape"」。生のバス・リコーダーの演奏と、事前に制作されたテープ音との共演です。2010年11月3日、東京オペラシティ・リサイタルホールでの収録。当日、わたしも会場でこの演奏を体験しましたが、鈴木さんの演奏を聴いていると、普段は埋もれている先史時代の人間の記憶というのでしょうか、現代人が忘れている繊細な制御と大胆な跳躍の祝祭的・宗教的な趣を感じて、新しいエネルギーが湧き出てくるような心地がします。


(堀内)