じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

ハイチのカーニバル音楽

ブログで連日ご案内している第1回東京[無形文化]祭ですが、ついに今月(7月11日〜27日)開催となります。

幕開きは「ハイチのカーニバル音楽」。7月11日(水)と12日(木)の2日間。いずれも東京・赤坂の草月ホールで午後7時開演です。
ハイチってどこにあるの?という方も多いかもしれませんね。私もこの公演について聞いたとき、地図で確かめました。中央アメリカの国で、カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島にあり、ドミニカ共和国と隣接しています。
キューバやジャマイカの近く、といったほうがわかりやすいかもしれませんね。キューバやジャマイカの音楽は日本でも人気がありますが、ハイチの音楽はあまり知られていません。
ハイチという国名がニュースによく登場したのは、2010年の地震津波で大きく被災したときでした。そのときは日本も同じような震災におそわれることになるとは思ってもみませんでしたが。
東京[無形文化]祭の開催にあたっては、昨年の東日本大震災によって、伝統文化や伝統芸能の力が見直されたということがきっかけの一つになっています。ハイチも大きな被害を受けながら、長い復興の道のりを歩いていますが、そんななか、エネルギーの源となっている音楽「ララ」のグループがやってきます。ハイチは世界で一番古い黒人の独立国としても知られています。音楽にはその複雑な歴史が色濃く反映していて、ヴードゥー教ともつながりがあるそうです。
来日するのはハイチでもっとも人気の高いララのグループ「ララム・ノーリミット」。音楽とダンスのみごとな組み合わせで歩きながら演奏するスタイルとのことですが、草月ホールではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか?
ララム・ノーリミットのビデオと、今回の公演を企画したハイチ大使ジュディット・エグザビエさんの会見の模様はこちらのサイトから見られます。→http://mukeibunka.com/stage/stage1/
チケットはイープラスチケットぴあからどうぞ。

(Y)