じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

2月9日(土)高田瞽女 あわゆき道中

今冬は降雪量が例年以上に多くなっています。豪雪地帯として知られる高田には雁木(がんぎ)と呼ばれる雪除けの通行路があって、独特の街並みで知られています。この雁木通りを昔の防寒具を羽織って歩いて巡り、また高田瞽女が門付けして歩く姿を再現するイベントが今年も開催されます。あわせて、瞽女歌を継承する月岡祐紀子さんによる演奏会も。

 

高田瞽女ふたたび
日時=2013年2月9日(土)
<次第>
13時〜16時 あわゆき道中(角巻ととんび)
14時半〜15時半 瞽女の門付け再現
16時半〜18時 瞽女唄演奏会(月岡祐紀子さん)

暖房した休憩所あり。昭和30年代の懐かしい映像も上映。
コーヒー、おやつ、お弁当、絵葉書、瞽女最中、瞽女せんべい、瞽女の百人米、清酒瞽女唄・・・他
主催=越後高田 あわゆき組/高田瞽女の文化を保存・発信する会
お問い合わせと予約=(きものの小川)025-522-3400


「あわゆき道中」は、参加料500円で角巻やとんびを貸し出してもらい、手作りの雁木切干し大根を頂けるという趣向。高田小町で午後1時から受付開始ですが、できれば事前予約を。1時半から随時ガイド・ツアーを開催。小学生以下は無料。(雪道用の履物は各自でご用意下さい、とのこと。)

昔の防寒具を羽織って雁木通りを歩けば、江戸、明治、大正、昭和と受け継がれたまちの暮らしを感じられることでしょう。

瞽女さんの門付けの再現」は、午後2時半に高田小町を出発。大町5丁目、本町7丁目で門付け風景再現。約1時間で高田小町に帰着。こちらは無料でご覧いただけます。

「月岡祐紀子さんによる瞽女唄ライブ」は高田小町で午後4時半開演、6時終演予定。入場無料ですが、要事前予約(上記問い合わせ先)。先着70名です。

詳しくはこちら→ 越後高田あわゆき組 のサイトをご覧ください。

何年か前、このイベントを見に高田へ行ったとき大雪で電車が途中の黒姫駅で止まってしまい、猛吹雪の中そこからタクシーで高田まで行ったことがありました。雪に包まれた高田の街並みと門付けの風景は大変に印象的でした。今年も雪が多いようですが、昨年の冬も相当降りました。2012年2月3日付の「上越タウンジャーナル」より <道路すっぽり雪に埋まる 一斉雪下ろしスタート>


高田は日本にスキーが伝わった地でもあります。今年は日本にスキーが発祥して102年目。1911年(明治44年)にオーストリアの軍人でスキーの名手だったレルヒ少佐がスキー技術を伝えたことを記念して、高田では、毎年2月初めを「レルヒ・ウィーク」として「レルヒ祭」をはじめさまざまなイベントが開催されます。日程は以下。

2月9日(土)前夜祭
2月10日(日)レルヒ祭(本祭)
2月1日(金)〜10日(日)レルヒ・ウィーク

会場は金谷山スキー場、高田本町商店街ほか。詳しくは社団法人上越観光コンベンション協会のサイト「上越観光ネット」内の案内ページをご覧ください。→ (2013年レルヒ祭 案内PDFファイル)


高田瞽女を描いて有名な画家・齋藤真一さんの、瞽女を描く前の初期の名作と、「越後瞽女日記」シリーズ、「さすらい」シリーズ、などの油彩・素描・版画、ポスター、書籍などを集めた展覧会が不忍画廊で開催されています。不忍画廊は昨2012年9月、日本橋に移転しています。

斎藤真一展 「初期名作と瞽女・さすらい」
2013年1月7日(月)〜1月26日(土) 日・祝休廊 11:00〜18:30

盲目の女性旅芸人・瞽女(ごぜ)を描き、失われてゆく日本の文化をテーマに独自の作品世界を創り出した画家・斎藤真一(1922〜1994)。
今展は瞽女を描く以前の初期作品時代(1960年代前後)にスポットを当てた展覧会です。 初期の名作油彩・素描作品を中心に、瞽女シリーズ、さすらいシリーズなど20余点による展示となります。


不忍画廊のホームページ内に、<よみがえる斎藤真一の「心」>と題した特設コーナーが出来ました。画家斎藤真一と、その作品が繋ぐ「心」の交遊録。


(堀内)