じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

ニャフェ・メランジェ

東京・恵比寿にある猫カフェ「ニャフェ・メランジェ」。今回ここで落語のイベント「猫楽」があるというので、嬉々として行ってまいりました!7月29日(月)19:00〜。恵比寿駅西口から徒歩3分。駒沢通り沿いのビルの2階。階段を上がるとすぐの受付カウンターで支払いをすませます。落語3席、漫才1席、猫カフェ利用料込みで大人3500円。ついつい、猫のおやつなるもの100円も購入して、猫の喜ぶ姿を想像しながら、20畳程あるかと思われる部屋に入りました。中では猫たちが数十匹、自由気ままに動き回っています。

気立てのよい美猫にうっとり。しばらく遊んでいると、「もうすぐ落語が始まるよ」とばかりに出囃子(でばやし)が流れます。落語の始まりです。こちらがプログラム。

まずは三遊亭 楽しい(らっしい)さんの『黄金の大黒(きんのだいこく)』が一番初めに。昔の長屋に住む人々の雰囲気がよくあらわれる、愉快なお噺です。まだ入門半年ばかりの楽しいさん、今後が楽しみです。次は三遊亭王楽さんで、新作『恋してコチコチ』。魚勝の十六代目という魚屋が主人公で、恋に悩む息子に指南するという噺。

中入りには猫と遊びます。その時間が終わると、漫才のニックスさんが登場。この方たち、とても本当におもしろいです。漫才は私、初めて生で観ましたが、笑って涙が出ました。そして、トリは三遊亭道楽さんで『小間物屋政談』。こちら、元は講談だったよう。行商に出かけた小間物屋の男が道中であった男に、着物やお金を貸して別れたところ、その男性が亡くなってしまい次々と事件が起こります。一つのストーリーとしても「どうなるの?」ととても聞きごたえのある噺です。

なんといっても、来客者の100%は猫が大好き。噺の途中に猫が荷物ロッカーを自分であけて入ってしまって笑いが起きたり、高座から猫がどかずに噺家が恐る恐る猫をどかせたり・・・・、猫カフェならではの話題に事欠きません。いかがでしょう、新たなお楽しみをお探しの方にお勧めの猫カフェ落語でした。

(弘)