師走に入り、毎年楽しみにしている恒例の「今年の漢字」が12月12日、京都の清水寺で発表されました。日本漢字能力検定協会に全国から届いた170,290 票のうち、9,518 票(5.59%)を集めて「輪」が1位となりました。森清範貫主による揮毫の様子が、メディアでもひろく取り上げられていましたので、みなさんご存知のことと思います。
協会の資料によると、応募者が「輪」を選んだ理由の概要として、下記のようにまとめられていました。
★日本中が「輪」になって歓喜にわいた年
・ 日本全体のチームワーク=「輪」で2020 年オリンピック・パラリンピックの東京開催、富士山の世界文化遺産登録、サッカーFIFA ワールドカップ2014 に日本代表の出場が決定。
・ 日本に再び五輪がやってくるという「輪」。
・ 東北地方の一致団結した大きな「輪」で、東北楽天ゴールデンイーグルスが日本シリーズ初優勝。
・ ワールドカップの日本代表新ユニホームで円陣を組むと「輪」のデザインに。
★人とのつながりの「輪」を感じた1年
・ 台風や竜巻、集中豪雨による洪水など自然災害で多くの支援の「輪」が広がった。
・ 台風30 号で甚大な被害を受けたフィリピンへ、過去最大規模の自衛隊派遣、NPO やNGO などが相次いで支援、国境を越えた支援の「輪」。
・ ”友達の「輪」”をつないできた人気長寿番組「笑っていいとも!」来春終了予定。
★未来に向けた更なる「輪」を実感、注目
・ 東日本大震災による東北復興のため、継続した支援の「輪」の必要性を実感。
・ 安倍内閣の経済政策を期待し、国民が「輪」となり景気回復を目指す。
・ 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の交渉が佳境、アジア太平洋の「輪」に入るのかに注目。
納得の理由です。2013 年は「輪」を喜び、「輪」の大切さを感じた年だったということですね。揮毫した森清範貫主が「輪という字には大勢の方々が加わって円滑に回転していくという意味が込められています。『わ』という読みは、平和の和にも通じます。平和な輪のつながりをつくりましょう」とおっしゃっていました。今年1年の出来事を振り返ると共に、来年の幸せを願いながら、今年を締めくくるにふさわしい漢字「輪」だと思いました。
少々唐突ですが、私は「輪」という言葉から「輪踊り」を連想してしまいます・・・。盆踊り大会などで“やぐら”を囲んで踊る、あの輪踊りです。弊財団では、毎年2曲、輪踊りを中心にした振付けが付いた曲を発表しています。来年の曲として1月8日に発売されるのが「晴れ晴れ音頭」と「鶴亀おどり」。
『晴れ晴れ(はればれ)音頭』唄:鈴木正夫、長岡すみ子、須藤圭子/『鶴亀おどり』唄:藤みち子、武花千草(2014年1月8日発売/VZCG-10553・VZSG-10621 定価¥1,260円)
どちらも楽しく踊れる、心地よいテンポの盆踊り曲です。機会がありましたら、ぜひ聴いて踊ってみて下さい!
(K)