じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

6月6日は何の日?

先月の金環日食も世紀の天体ショーと言われて話題になりましたが、今年は金星の日面通過現象が起きるので6月6日も特別な日となっているようです。本日も部分月食がありましたね(次回の月食は来年4月26日の明け方、西日本を中心に見ることができるそうです)。
金星の日面通過について、以下はウィキペディアより。

地球における金星の日面通過きんせいのにちめんつうか)とは金星が太陽面を黒い円形のシルエットとして通過していくように地球から見える天文現象である。金星が地球と太陽のちょうど間に入ることで起こる。
金星の日面通過は直近では2004年6月8日に起こった。次回は2012年6月6日に起こる。

(中略)

金星の日面通過は非常に稀な現象である。近年では、日面通過が起きる間隔には243年の周期がある。8年をおいて2回対になって起きた後、121.5年と105.5年の長い空白期間がある。2004年以前は、最後に起きた金星の日面通過の対は1874年12月と1882年12月のものであった。21世紀初頭に起きる金星の日面通過では対の1回目は2004年6月8日に起き、2回目は2012年6月6日に起こる。2012年以降は、金星の日面通過の対は2117年12月と2125年12月のものまで無い。

次回の現象は約100年後なので、自分は観ることができないでしょう。晴れると良いですね。

さて、ブログで市川春猿さんの著書『女づくり』を紹介した時に、「梨園の家に生まれた子供は6才の6月6日からお稽古を始めさせる習わしもあるそうです。」という文章がありました。
市川春猿『女づくり』。そして、大向うさん - じゃぽブログ
日本では、芸事は6歳の6月6日から始めると上達すると言われていることが由来しているのでしょう。そこから6月6日は「楽器の日」、「邦楽の日」に制定されています
また、この日は二十四節気の1つで「芒種」と言われる頃です。「芒(のぎ 、イネ科植物の果実を包む穎(えい)すなわち稲でいう籾殻にあるとげのような突起)を持った植物の種をまくころ。(wiki)」とされています。種を蒔いて健やかに育っていくには、温暖になって梅雨入りをするこの時期が天の恵みもあってちょうど良いのでしょうね。

さて、6月6日は太陽を見上げる方が沢山いらっしゃると同時に、沢山の邦楽の種が日本各地で蒔かれることでしょう。お子さんに和楽器を習わせてみようと思う親御さんもいらっしゃるかもしれませんし、春猿さんのようにテレビや舞台を観て心の中に種が蒔かれる6歳の子もいるかもしれない、そして、お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが聴いている当財団からのCDを一緒に聴いている子もいるのかもしれない・・・
やがて、花を咲かせて実を結ぶその時には、当財団も檜舞台の裏方となってご助力できれば幸いです。
スーパームーン:月の輝く夜に - じゃぽブログ

(J)