じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

わらび座「遠野物語」東京公演

劇団わらび座は、民謡の宝庫、秋田県仙北市に本拠地を置き、日本の伝統芸能をベースにした多彩な表現で、わらび劇場をはじめ全国各地の劇場や学校で多数の公演を行っています。そういえば遠い昔、学校の体育館で見たような記憶が・・・。

創立61年にあたる今年の夏、大自然に挑む暮らしの中で、心とコミュニティのより所として育まれてきた東北の民俗芸能と祭、そして昔語りをベースに舞台化した「遠野物語」が誕生しました。東京では来年の3月、池袋の東京芸術劇場で公演があります。

日時:2013年3月16日(土)13:00、17:30(2回公演)
   3月17日(日)14:00
場所:東京芸術劇場 プレイハウス(西池袋)

わらび座ホームページの作品紹介には次のようにあります。「わらび座の『遠野物語』は、森羅万象の中で生きるちっぽけな人間達が、知恵と勇気を持って明日に挑み続ける姿をお届け致します。東日本大震災を越えてゆく私達にとって、これらは今まさに強い力を発揮し、魂を奮いたたせてくれるものと確信しています。」
第一部の舞踊詩「遠野物語」と、第二部の舞踊集「故郷(ふるさと)」からなり、第二部では、東北各地の舞踊から、翁舞、沖揚げ音頭、ひな子剣舞、じゃんがら、虎舞が披露されます。「ひな子剣舞」や「じゃんがら」は鎮魂の芸能でもあります。
いずれも劇団員が現地で学んで身に付けたそうです。民俗芸能公演は東京でもときどき行われますが、こちらはプロの舞踊なだけに、別の意味でそれぞれの芸能のエッセンスが味わえるのではないでしょうか。
東京公演のチケットはただいま発売中です。(→チケットぴあ
遠野物語」は、今月はわらび座の本拠地「たざわこ芸術村」内のわらび劇場で上演中です。「たざわこ芸術村」はホテルや温泉、郷土料理も楽しめるリゾート施設なんですね(秋田新幹線角館駅下車、無料シャトルバスで7分)。こちらの温泉「ゆぽぽ」にもいつか出かけてみたいものです。(→あきた芸術村

(Y)