めっきり梅雨らしく今日は少し肌寒い一日となりました。東日本と西日本では真逆の天候のようで・・・。先日、熊本の友がフェーン現象のせいか熱中症で倒れたという便りがありました。水分補給大事ですね。
さて、こんな憂鬱な梅雨時にお似合いの紫陽花が颯爽と咲いていました。
そこで、小唄の曲「あじさいの」をご紹介しようかと思いましたが既にご紹介済みでした。(→じゃぽ音っとブログ)なので川沿いに生い茂る葉桜を見て、こちらの曲を。
小唄「葉桜や」
♪葉桜や
月は木(こ)の間をちらちらと
叩く水鶏(くいな)に誘われて
ささやく声や苫の船
「葉桜や」曲紹介『小唄ベスト120』より
明治中期の作者不詳といわれる曲で、大島蓼太の俳句に、本母寺を叩く水鶏哉、があるが、そうした隅田川辺の初夏の風物を唄っている。江戸時代から明治のそのころまで、水鶏はまだ渡ってきていた。その鳴声が、戸をたたく音に似ているところから、鳴いていることを「たたく」といって、昔から和歌や俳句に読まれている。二十センチほどの鳥であるという。この「叩く水鶏に誘われて」のところが、唄も三味線も難しい急所になっている。墨堤の葉桜に射す月・・・・・苫をかけられたもやい舟にいる若い男女・・・・・といった情景が描写されているが、水鶏が鳴くほどの静かさを「叩く水鶏・・・・・」で、表現をしなければならないからである。
いやはや、やはり小唄は奥が深い〜。
小唄ベスト120
(japogirl)