じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

玉三郎さんと八千代座

毎日寒くてつらいですね・・。私は特に冷え症なものですから、指先とか、いつも凍っている感じです・・。早く春が来ないかなと思っています。

本日、2月3日(金) 22:00〜22:58 NHK Eテレで、「にっぽんの芸能 芸能百花繚乱スペシャル 坂東玉三郎、新作舞踊に挑む」が放送されるそうです。(ん〜、私はその時間、見ることができなそうなので、再放送ですね・・。再放送朝早いですね・・。)先日1月20日のブログで、玉様のことを語らせていただいたときに、ちょっと八千代座のことを思い出していたので、少し嬉しいです。

坂東玉三郎さんは、熊本県山鹿市にあり、江戸時代の歌舞伎小屋様式を今に伝える芝居小屋・八千代座(国指定重要文化財)で20年以上、舞踊公演を行なわれてきたそうですが、昨年11月に八千代座が開場100年を迎えた記念で、新作舞踊を発表されたそうです。山鹿の四季の風情や灯籠おどりを取材した舞踊「春夏秋冬」とのこと。
とにかく、山鹿灯籠まつりがとても綺麗だとお聞きしているので、それをモチーフにした舞は、想像するだけでも綺麗そうですね。

私の中で、山鹿といえば、こちら!

「待っていました、じっちゃん。」と言いたくなる語りの、肥後琵琶奏者、山鹿良之さんで、このブログでも何度かご紹介させていただきました。
こちらの、山鹿さん(やましかさん)の芸のすごさを教えてくださったのが、山鹿市教育委員会文化課にいらして、山鹿市立博物館館長も務められた木村理郎さん。木村さんと、このCDを制作させていただいたのが、平成17年〜19年(2005〜2007)で、その頃に八千代座のお話もお伺いしておりました。木村さんは、平成19年11月24日に行われた、全国芝居小屋会議川越大会で、「八千代座 市民運動と芝居小屋再生について」という講演もされています。
その頃見せていただいたパンプレットと、いただいたお名刺。


八千代座は明治44(1911)年1月11日に開場したそうです。
玉三郎さんが、平成元年の夏に下見に行かれた時には、床が抜けていたりしたそうですが、山鹿市の方が中心となって修復が行われ、玉三郎さんは、平成2年より公演をされているとのことです。

一度は行ってみたいと思うのですが、なかなか行けそうにありません。でも様子をうかがうに、純邦楽を公演するのに、とてもふさわしい建物のように見受けられます。きっと理想的なのではないのかなぁと、ひそかに憧れている建物です。

(制作担当:うなぎ)