じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

CD「箏・三弦 /現代名曲集(23)」

生田流箏曲の流派「正派邦楽会」の準師範試験課題曲集として毎年5月にリリースしている『箏・三弦 古典/現代名曲集』の本年度のCDを制作中です。(本年度は古典曲がありませんので、「現代名曲集」となります。)

(上は昨年度の課題曲集22)
CDジャケットは、歌舞伎の看板絵を描かれている鳥居清忠さんの絵です。
本年度、24年度は「よろこび(唯是震一作曲)」「水の蓮(斉藤松声作曲)」「壽萬歳(寿万才)(唯是震一作曲)」「二つの箏のための三つのアラベスク(平井康三郎作曲)」「木と石の詩(松本雅夫 作曲)」 「二つの個性(藤井凡大作曲)」を収録、発売は5月30日の予定です。
本年度のCDを制作中に、正派邦楽会の奥田雅楽之一(おくだうたのいち)さんにお運びいただきましたので、せっかくですので何かお話しを伺いたいと思いまして、帰り道、何かとお忙しそうなご様子の雅楽之一さんでしたが、私のお気に入りの場所、東京ドームシティ(こちらをクリック◆)まで来ていただきました。お話を伺うなら事務所でも良かったのでは……とも思いますが、そうは言いましても、夜のロマンティックな音楽噴水ショーは、雅楽之一さんにぴったりかと思いまして、写真を撮らせていただくことにしました。

雅楽之一さん)「うなぎさん〜、……これどこから噴水出てくるのですか!?」(うなぎ)「出てきませんねぇ……」その後、噴水が出てきたものの手ブレする私は、水が全然うまく映らなかったので、観覧車のお写真に変更させていただきました。

奥田雅楽之一さんは、正派邦楽会の家元中島靖子先生のお孫さんです。ご本人のホームページはこちらです。作曲家への道を進むことを考えた時期もあったそうですが、本格的に地歌箏曲家の道を目指したのは、二十歳を過ぎてからとのことです。初代家元の中島雅楽之都師が逝去される二ヶ月前に生まれたことにご縁を感じたり…と、やはり古典を伝えていきたいと思われたそうです。
普段は、野球、相撲、クラシック好きとのことで、お聞きしたところ相撲で記憶に残る勝負は、昭和63年、千代の富士の53連勝を大乃国がストップさせた、九州場所千秋楽結びの一番とのことです。
ちなみに、最近ツイッターをされているそうですが、「僕に向いてると思われる職業ベスト3」をつぶやいていらっしゃいました 。( )内は理由だそうです。 3位 ホテルマン (よく間違われるから) 2位 CDショップ店員(詳しいから) 1位 宅急便配達(せっかちだから)とのことです。すみません、ちょっと笑えました。
クラシック好きの雅楽之一さんにもおすすめの、弊財団よりリリースしている高音質CDもご紹介します。『NHK交響楽団 1970年代編 ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱」ニ短調 作品125('73-'79)』

(制作担当:うなぎ)