じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

本の紹介

『月刊 大和路ならら』

昨日に続いて今年の東大寺二月堂修二会に関連した内容になります。繰り返しになりますが、奈良国立博物館では「お水取り」に合わせて平成25年2月9日(土)〜3月17日(日)の期間に特別陳列「お水取り」の企画展を開催しています→http://www.narahaku.go.jp/e…

お寺でバッハで花まつり 第19回花まつりコンサート 〜 武久源造が奏でるバッハのチェンバロ詩集

花の便りが届く季節となりました。花まつりコンサートのご紹介をさせていただきます。 第19回 花まつりコンサート 〜 武久源造が奏でるバッハのチェンバロ詩集 〜 [日時] 2013年4月7日(日)17:30開場/18:00開演 [会場] 百観音明治寺 西武新宿線「沼袋」徒…

『色気も濃すぎちゃ野暮でげす』

今年の2月3日にブログで紀伊国屋ホール、落語会&トークショーについてレポートいたしました。こちらにご出演されていた扇よし和さんの著書が気になり、ついに入手しました。昨年11月に刊行の『色気も濃すぎちゃ野暮でげす』(晶文社、千八百九十円)。読…

画家、寺門孝之さん

写真は2012年12月神戸で行われた寺門孝之(てらかど・たかゆき)絵画展 『宝船そして神戸』のときのもの→てらぴかのえんがわToday's Terapika: 寺門孝之絵画展 『宝船そして神戸』 接近中!!寺門さんには『ミーハー歌舞伎』の共著があります。画をご担当→ht…

旧正月に思うこと 『続近世邦楽考』

今日の東京は霙まじりの雨が夕方まで降り続く寒い一日。 もっとも今朝早くまで「都内は積雪10cm」の大雪予報で、準備万端・万全の用意をされた方も多かったのではないでしょうか。 と言うのも、今日と反対だったのが先月14日。「本日は雨」の予報が大きく外…

『浄瑠璃を読もう』

昨年夏に出版されてからずっと気になっていた橋本治さんの著作『浄瑠璃(じょうるり)を読もう』を、この正月休みにようやく手にとりました。(新潮社のサイト→橋本治 『浄瑠璃を読もう』 | 新潮社) 今からもう5年前になりますが、2008年に女流義太夫三味線…

『箏曲要集』

早くも5日となりました。 今日の東京はこれほどと思うくらい寒い日で、財団のすぐ近くに昼ごはんに出ただけで手がかじかんで来ました。本日は昨日に続き、昨年刊行された邦楽関係書籍の中から、平成24年4月20日発行の『箏曲要集 地歌箏曲研究』(勉誠出版刊…

『地歌箏曲研究』

正月4日の金曜日。今日からお仕事の方々には申し訳ありませんが、当財団の仕事始めは来週、7日の月曜日。と申しましても、昨年から終わらない仕事を片付けに今日も財団に。さて本日と明日の2日間、昨年刊行された邦楽関係書籍の中から大変なご労作と言うべき…

本年、この世を去られた方々の思い出1

今年も押し詰まって今日は30日、晦日となりました。身体だけは頑丈を身上に私はこれまでやってまいりましが、この11月、12月はそのツケが回ったか風邪、ノロウィルスと珍しく不調が続きました。皆様は1年間お元気でいらっしゃいましたでしょうか?さて、本ブ…

小沢昭一『俳句で綴る  変哲半生記』

先日亡くなった小沢昭一さんの『俳句で綴る 変哲半生記』(岩波書店)が12/20に出ています。「変哲」はご存じの通り小沢さんの俳号です。 最初の小沢さんの文章によると「…初めて俳句なるものを詠みましたのは、昭和四十四年、東京やなぎ句会でのことでした…

中村勘三郎『襲名十八代』

先週の水曜日、12月5日に満57歳で亡くなった歌舞伎役者、俳優の十八代目中村勘三郎(じゅうはちだいめ なかむら かんざぶろう)さん。 2005年5月初版発行の書籍『襲名十八代 これは勘三郎からの恋文である』(小学館)を読み返しました。この本は2003年6月か…

三省堂のハンドブック

東京地方では、夜、強い雨が降り、急に寒くなってきましたね。また苦手な寒い冬がやってきてしまいました。…ということで、読書の秋というのは、そろそろ終わりでしょうか。そのタイミングで敢えて本をご紹介! 弊財団ではCD制作などをおこなっており、本は…

文楽のこころを語る(本のご紹介)

4日前、10月4日、このニュースが流れました→http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121003-OYT1T01253.htm。9月12日にはこんな記事も→文楽のスーパースターが「台所事情」語る 竹本住大夫さん :日本経済新聞 夏頃にちょうど人間国宝:竹本住大夫さんの『…

オーケストラ再入門 by 小沼純一

早稲田大学文学学術院教授、小沼純一(こぬまじゅんいち)さんの新しい本が出ました。『オーケストラ再入門』(平凡社新書)です。サブタイトルは「シンフォニーから雅楽、ガムラン、YMOまで」となっており、実に幅広い視点から書かれた本ですね。プロの演奏…

お盆の読書

お盆休みの時期に入り、今日はUターンラッシュになったという報道もありました。自分もお休みをいただき、ゆっくり過ごしていました。 以前から気になっていた、宮本常一氏の文庫をいくつか入手していたので、まずは「民俗のふるさと」(河出文庫)からスタ…

『歌舞伎にすと入門』

(本の表紙) 東京新聞 TOKYO Web では毎週ほぼ日曜日に伝統芸能についての最新記事がアップされます。みつけたらその都度当財団のツイッターでもリンクをお知らせしているのですが、その中に毎週、<幕の内外>というコーナーがあります。イラストレーター…

谷崎潤一郎『蓼喰ふ虫』

こちらのブログ→小説「麗しき花実」 - じゃぽブログ で、「邦楽が出てくる小説といえば、谷崎潤一郎の「春琴抄」…」と紹介されていますが、今日は同じ谷崎作品の『蓼喰ふ虫』をご紹介したいと思います。あらすじ(ウィキペディアより) 要・美佐子の夫婦仲は…

『あやつられ文楽鑑賞』三浦しをん

文楽夜噺(ぶんらくよばなし) - じゃぽブログ 文楽のツボ - じゃぽブログ など、文楽の書籍紹介が続きましたので、追加で・・・2年ほど前のことになりますが、女流義太夫演奏会をお手伝いさせて頂く機会がありました。その回のゲストは『まほろ駅前多田便利…

文楽のツボ

こんにちは。 先週、文楽に関してブログを書いたのですが、それから1週間で、すっかり文楽にはまってしまった制作担当うなぎです。 国立小劇場では、5月28日(月)まで5月文楽公演が開催中です。(残念ながらもうすぐ千秋楽ですが…)。 弊財団では、日本と世…

文楽夜噺(ぶんらくよばなし)

国立小劇場では、5月文楽公演が開催中です。期間は5月12日(土)〜5月28日(月)です。公演内容は以下のチラシの通りです。 私は、歌舞伎もあまり見る機会がなかったのですが、文楽となると、ほとんど見ることなく今に至っています。最初に見たときに、難し…

市川春猿『女づくり』。そして、大向うさん

歌舞伎の女形である市川春猿さんの著書『女づくり』を読みました。タイトルの通り中身は・・第一章「歌舞伎に学ぶ、おんなの美学」、第二章「女を磨く!25のレッスン」と、女らしくなるためのハウトゥ本でした。勿論、女らしくなるために読んだのではありません…

神社検定公式テキスト

今日の関東地方は雨。部屋で読書をしていました。 「神社のいろは 神社検定 公式テキスト①」(写真左/神社本庁監修・日本文化興隆財団企画・扶桑社刊)、「神話のおへそ 神社検定 公式テキスト②」(写真右/茂木貞純國學院大學教授ほか著・神社本庁監修・日…

「桜はまだかいな」

2012年3月もなかばを過ぎました。月日が経つのは早いものです。近所の公園では梅が満開でしたが、桜はまだつぼみ(写真下は昨日散歩中にて)。昨年2月22日のじゃぽ音っとブログ「梅は咲いたかぁ〜桜はまだかいな」の回を思い出していました。 それでもつぼみ…

最近読んでいる「北の無人駅から」

最近読んでいる本「北の無人駅から」(渡辺一史著/北海道新聞社発行)をご紹介させてください。 もともと鉄道が好きということもあり、まずそのタイトルに惹かれました。ただし実際に読み始めてみると800ページ近くに及ぶ大作(このところ暇を見つけては読…

縄文聖地巡礼とお水取り

昨日のブログでご紹介したこのCDも、まずは「縄文の音」から始まるわけですが→じゃぽ音っと作品情報:日本音楽まるかじり(2枚組) / オムニバス、今日は『縄文聖地巡礼』という本をご紹介しましょう。坂本龍一氏、そして、こちらのブログにあります本の著…

英語でShamisen(先月に続き)

三味線がテーマになった、Eテレの英語番組「トラッドジャパン/Trad Japan」が先日23日深夜に放送されていました(再放送は2月27日(月)午前6:00〜6:20ですので、お見逃しなく!)。テキストは先月投稿した際に読んでいたのですが、やはりテレビ番組。音…

「言葉探しの旅」

今朝TVをつけていると、NHK「ようこそ先輩 課外授業」という番組が流れていました。今日ご出演された著名人は、翻訳家の鴻巣友季子さん。 この番組といえば、下記に引用したように子供だけでなく大人も刺激を受けることがあります。 さまざまなジャンルの第…

アースダイバー

写真は当財団のすぐ近くの西神田公園にある看板、以前にも登場したかもしれません。右側が文字部分の拡大になります。2003年と1856年のこのあたりの地図が掲載されていますね(夜間撮影でうまく写っていずすみません)。 外国に行くと不思議な風景に「どうや…

天からふってきた鼓

新春の古典芸能番組をいろいろと録画したのを、ようやく少しずつ観ています。今日は元日の早朝に放映された能「天鼓(てんこ)」を。出演は前シテが人間国宝の片山幽雪さん、後シテが片山九郎右衛門さんの父子でした。 片山九郎右衛門さんは当財団の日本伝統…

英語でShamisen

今日から暦では「大寒」。寒さがいっそう厳しく感じられます。先日japojpでのツイート(Twilog:japojp2012年1月19日)で、Eテレの英語番組「トラッドジャパン/Trad Japan」2012年2月号のテキストが話題で、三味線がテーマのひとつになっていることを知りま…